マシュー・M・ウィリアムズとは

マシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)は1985年10月17日にアメリカのイリノイ州生まれカルフォルニア育ちのデザイナーです。 10代の頃はサッカーや、スケートで遊ぶ活発な少年だったと語っています。様々な文化に触れていく中で、次第に音楽に興味を持ち始め、今や世界のファッションシーンを牽引している人物たちが在籍していたDJ集団 ビーン・トリル(Been Trill)を結成し、ストリートミュージックのシーンでも異彩を放っていた人物でもあります。 このビーン・リトルは今やルイ ヴィトン(Louis Vuitton)のメンズアーティスティック・ディレクターを務めるヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)やヘロン・プリストン(Heron Preston)が在籍していました。 ファッションとの出会いは、インターンシップ先で芽生えます。彼が、18歳の頃にサッカーのコーチ兼アパレルブランドのオーナーをしている人物の元でインターンシップをきっかけに、本格的にファッションへの道へ進んでいきます。 彼もまた、ファッションの分野は独学で、自身のアートワークを表現する天才肌の人物です。 2015年には、彼の愛娘の名前をかたどったウィメンズブランド アリクス(Alyx)スタートします。彼の勢いは止まらずモヘ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(Moët Hennessy ‐ Louis Vuitton、略LVMH)・サプライズ・ヤング・ファッション・デザイナーズの最終選考に残り、以降彼のブランドは注目されるようになりました。 LVMH・サプライズ・ヤング・ファッション・デザイナーズを機に、1017 アリクス 9SM(1017 Alyx 9SM)と名前を変え、今に至ります。 2018年のLVMH・サプライズ・ヤング・ファッション・デザイナーズは井野将之がデザイナーを務めるドメスティックストリートブランドのダブレッド(doublet)が最優秀を受賞しています。

キム・ジョーンズと深いかかわり

マシュー・M・ウィリアムズが作り出すアートワークは、ラグジュエリースポーツという新たなスタイルのテイストを表現しています。 実用性に長けた素材やレイヤードを駆使し、雨風雪をしのぐ様に作られているアパレルは今までにないスポーティーにラグジュエリーが合わさったデザインに表されています。 彼が想像するアートワークがアイテムとして表現されたのが、バックルです。 ブランドのアイコニック的なバックルは、実用性に長けた性能を持ちながら、デザインにインパクトを合わせ持つ、いわば彼が表現したかった全てが凝縮されたアイテムです。 このアイテムに感銘を受けたディオール(Dior)のメンズアーティスティックディレクターのキム・ジョーンズ(Kim Jones)は、マシュー・M・ウィリアムズに声を掛けました。 そして、共同して作り出したアイテムが、彼のアートワークを彷彿とさせるバックルがモチーフにされたバッグやキャップのアイテムの数々です。 マシュー・M・ウィリアムズがキム・ジョーンズに共同した理由は、彼の愛する娘の名付け親で以前から親交があるキム・ジョーンズだっだことから、二つ返事で今回の共同プロジェクトを承諾したと語っています。キム・ジョーンと出会わなければ、アリクスという名の娘やブランドも誕生しなかったと語っている事から、二人の深く結びついた関係性を感じる取る事が出来ます。

ジバンシィのクリエイティブ・ディレクター就任へ

ジバンシィ(GIVENCHY)は、クリエイティブ・ディレクターにマシュー・M・ウィリアムズを迎え入れたことを2020年6月16日に発表しました。 2021年プレ・スプリングコレクションは、コロナウイルスの影響で休止を発表している事から、マシュー・M・ウィリアムズの初陣は、10月に延期されました。 2020年10月のパリにて発表されるメンズとウィメンズのコレクションのクリエイティブ責任者として、クリエイティブ・ディレクター就任後初めてとなるランウェイを担当することが就任と同時に発表しました。 ジバンシィは、前任のクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)や現バーバリー(Burberry)のチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)のリカルド・ティッチ(Riccardo Tisici)と肩を並べるデザイナーと判断した通り、34歳の若きデザイナーに期待を寄せているのが分かります。
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