日本のインディアンジュエリー界の元祖のようなブランドとも言えるゴローズ。かつてそのゴローズで働いていた人が独立して作ったブランドもいくつか存在しており、やはりそのテイストは、ゴローズに影響を受けている点が多く見受けられます。また、ゴローズ以降、日本でのインディアンジュエリー人気の高まりを受けて、様々なネイティブ系のシルバーアクセサリーブランドが登場しました。
タディ&キング(TADY&KING)
元ゴローズの一番弟子と言われ、レザーカービングの第一人者であった田尻種彬氏と、KINGS KNIGHTの創立者にしてシルバーデザインのカリスマとして知られた通称「KING」氏がタッグを組んでできたブランドです。ゴローズ同様、イーグルやフェザーなどのモチーフを多く生み出しており、ネイティブアクセサリー好きに高い人気を誇っています。
スタジオ T&Y(STUDIO T&Y)
東京、国立市で開業した老舗のネイティブアクセサリー工房です。村田高詩氏と笹山由美子氏のコンビで、1977年にレザーショップとして設立されました。「T&Y」とは、それぞれの名前のイニシャルから来ています。こちらの村田氏も、かつてゴローズに在籍していたこともあり、独立当初は「GORO'S BROTHER」という看板を掲げていたそうです。惜しくも国立のショップは2013年に閉店しましたが、2014年より、長野のショップとWEBショップで営業を再開し、翌2015年からは東京都渋谷区にある幡ヶ谷の新しいアトリエをスタートさせています。
ビッグハンド(BIG HAND)
1987年設立のハンドメイドシルバーアクセサリーブランドです。「ビッグハンド」というと、特定の職人を指すようなイメージがありますが、ビッグハンドの工房そのもの、スタッフ全員を指しており、ジュエリーという喜びを生み出し、そのオーナーたちとの絆を分かち合うファミリーのようなものである、と定義しています。ダイナミックでエネルギーを感じることができるアイテムを数多く生み出し、ファンを獲得しています。
ウィングロック(WINGLOCK)
福岡を拠点とするシルバーアクセサリーブランド。ナバホ族が神聖な山として崇める実在の岩山「ウイングロック」がその名前の由来です。オーナーである前崎リキ氏は、1986年に渡米しナバホインディアンから銀細工の手ほどきを受けました。その後、独学で技術を磨き、1994年にロサンゼルスでウィングロックをオープン。日本に戻って1999年に福岡にお店を構えました。
アリゾナフリーダム(ARIZONA FREEDOM)
1989年に千葉県市川市で小さなシルバーショップを開いたのが始まりです。全てのものに光とぬくもりを与えてくれる太陽神をメインシンボルとし、生命力の象徴として唐草や、ネイティブアクセサリーの定番、フェザーやイーグル、イーグルクローなどをモチーフとして扱っています。「人の手が生み出す温かい作品を、多くの人に届けたい」という思いで始めたアリゾナフリーダムは、徐々にファンを増やし、設立より四半世紀を経過した今でも、温かい作品を世に送り出しています。
ケンキクチ(KEN KIKUCHI)
知る人ぞ知る、孤高のインディアンジュエリーアーティストと言われるケンキクチ。手彫りの唐草、太陽彫りなどの技術、センスは非常に高いものがあると言われており、弟子や助手などをとらず、たった一人で全ての作品を創り出しています。その繊細かつ力強い作品には、エアロスミスのフロントマンであるスティーブンタイラーなど海外著名人にもファンがおり、オーダーは2年待ち、3年待ちとも言われています。