注目のデザイナー ゴーシャラブチンスキー
ゴーシャラブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)は、2015年に誕生したロシアのファッションブランドで、創業者は、ゴーシャラブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)です。彼は1984年にロシアのモスクワで生まれました。
1996年から2001年まで、ロシアのアートスクールに通います。2003年にはモスクワにある、デザイン&テクノロジーのカレッジを卒業しました。カレッジを卒業後は、ロシアの映画や雑誌などのスタイリストとして活躍します。
川久保玲のサポート
2008年に発表した最初のコレクション、エビルエンパイヤ(Evil Empire)でデビューを果たし、その後コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)の川久保玲に認められて、彼女のサポートを受けるようになります。
ゴーシャラブチンスキーの特徴
ソ連邦の解体、共産主義の崩壊、東西冷戦の終了、思春期を激動の時代のなかで過ごしたゴーシャは、その衝撃、ロシアの宗教からインスピレーションを得ながらも、ソ連を知らない若者をターゲットにアイテム作りを進めています。
ゴーシャはデザイナーとしてだけではなく、フォトグラファーや映像作家としても活躍する、マルチクリエーターとしても有名です。
2015年の春夏シーズンのパリコレクションにおいて、ブランド、ゴーシャラブチンスキーはデビューを果たします。アイテムはベースにスケータースタイルを用いたものが多いことが特徴です。
ブランドのアイコンは900年頃からギリシャ語を元に作られたと言われるキリル文字を用いたロゴデザインとなっています。これによって新鮮かつインパクトがあり、読解不能な独特の雰囲気を生み出すことに成功しています。
大きな話題を呼ぶコレクション
ゴーシャラブチンスキーは、様々なスポーツブランドとのコラボアイテムでも人気を集めています。毎シーズン有名ブランドと共にコラボレーションを展開し、レトロなスポーツピースをプッシュしています。
2016-2017年秋冬シーズンでは、80年代のスタイルからアイデアを得たコレクションを発表しました。ファッションにおいて後進国のロシアのなかでも労働者階級の現実をファッションに落とし込んだコレクションは、大きな話題となりました。
コムデギャルソンの協力
2017年秋冬コレクションからは、コムデギャルソンが国内の店舗運営とプレス業務を担当し、日本での販売店舗を拡大させることとなりました。
2017年春夏コレクションを最後に、ブランドを休止したガンリュウ(GANRYU)の店舗跡地に、順次ゴーシャラブチンスキーが出店することが決まりました。
また、ゴーシャラブチンスキーのブランド商標権はコムデギャルソンインターナショナルが所有し、生産、マーケティング及びプレス業務までを担っています。ゴーシャラブチンスキーは同社には所属することはなく、ブランドにおいてアーティスティックディレクターのポジションで活動を続けています。