100年以上の歴史と技術をもったGUIDIは、2005年に秋冬コレクションから始動しました。
グイディは、1896年創立の前身であるCONCERIA GUIDIE ROSELLINI(コンチェリア グイディ ロゼリーニ)で培った圧倒的な技術力で、どんな要求にも応えられるタンナーとして、有名デザイナーの目に止まっています。現在では、グイディマインドの虜になる人が続出しています。
グイディは、「革への情熱と伝統への敬意」の精神を掲げ、伝統的な技を守り続けています。一つひとつの工程に対して、丹念込めて進めて行くため完成まで何ヶ月も要します。
こだわりのタンニング
その中でもタンニング(鞣し)については、じっくりと時間をかけます。
タンニングとは、皮を腐らないようにする作業で、動物の皮から、製品の革へ変化するシーンです。つまり料理と同じように、下ごしらえをしっかり行わないと、靴の仕上がりに大きな差が生じてしまいます。
自然色豊かなイタリアのトスカーナ地方の皮を使用し、皮に豊かな色調を与える木々や、天然の水を使いタンニングを行います。
またグッドイヤー製法とタンブラーダイの説明なしでは、グイディを語れません。グッドイヤー製法とは、熟練された職人でしか成し得ない技で、高度な技術が必要です。
そんな手間と技術を要する製法を採用したグイディの革は、しなやかで丈夫な作りが自慢と言えます。どんな製法より優れていると賞賛される製法で、愛用する人の心をキャッチしています。
タンブラーダイ
さらにグイディの強み、タンブラーダイとは、その名の通り、靴をタンブラーの中に入れます。最終工程で、洗濯機の中で靴を回転させるため、靴同士がぶつかり、傷ができることもあります。
もちろん傷の入った靴は、市場には出回りません。つまり、最終工程でいくつもの靴が、ダメになるのです。そんな生き残りの靴は、タンブラーダイでつくられた反り返しやシワ感で、上質な着心地を実現します。
計算された靴
グイディの靴は、履口が他メーカの靴に比べ、狭く作られています。初めて着用した人は、圧迫感を感じる人もいるかもしれません。
しかし、これもグイディの計算です。着用して数時間経つと、革が着用した人の骨格に馴染み、圧迫感から解放されます。着用し始めて、1ヶ月も経つと着用者の足の形となり、自分だけにフィットする唯一の靴になります。
時間をかけて一足一足丹念に作られた靴は、革の個性、着用者の個性が見事に混じり合い、着用者専用のファーストクラスの一足となります。