白山眼鏡の始まり
白山眼鏡店(はくさんがんきょうてん)の始まりは、1883年(明治16年)、東京日本橋の人形町で創業しました。現在の上野の地に店舗を構えたのは終戦翌年の1946年(昭和21年)、現在の社長の父が分家をしました。
分家直後は門前仲町で営業していましたが、戦争によって焼失してしまったことで上野に移転し、店名も読み仮名を「しらやまめがねてん」から「はくさんがんきょうてん」へと変更します。
当初は他の会社が作った眼鏡を販売していましたが、1975年(昭和50年)にオリジナルブランドの眼鏡フレーム「HANK」を発表しました。
この年から白山眼鏡は日本製にこだわったオリジナルのフレームを次々とデザインします。
ジョン・レノンとの関係
1976年(昭和51年)には「BRIGG」を、1978年(昭和53年)はジョン・レノンが来日の際に白山眼鏡店を訪れ、店主の白山氏がジョン・レノンのために眼鏡をデザインします。
その眼鏡を気に入ったジョン・レノンが色違いで3本購入し、生涯愛用したと言われる「MAYFAIR」は後に店頭で販売されるようになりました。
プラスティック製フレームへのこだわり
同時にヨーロッパからは日本では知られていない眼鏡フレームを買い付けし店頭販売しましたが、白山眼鏡のオリジナルフレームが周知され評価されてきた1995年からはオリジナル商品のみ販売するようになりました。
現在白山眼鏡が展開しているオリジナル商品は、眼鏡フレームだけではなく、ケースや小物も含めて550アイテムにも上ります。
1990年代は、メタル製の眼鏡フレームが主流となってきましたが、白山眼鏡はあくまでもプラスティック製フレームにこだわって、現在もプラスティック製とメタル製と半分の割合で展開しています。
これは、10年前に安価で眼鏡を販売するブランドが台頭し、多くのプラスティック製フレームを製造する工場が廃業する中で残った数少ない工場を守ることになりました。
取り扱い
白山眼鏡の店舗は開業以来上野本店のみの営業でしたが、2006年には渋谷に新しい店舗となる「白山眼鏡店WALLS」を新オープンしました。
その後東京には吉祥寺と自由が丘にも店舗を出店、大阪でも直営店を構えています。また、韓国と香港にも白山眼鏡が公認するショップがあります。日本国内のみならず、アジアでも支持されています。