こだわりの生地

100年以上の歴史を持つハリスツィード(Harris Tweed)は、伝統的な製法で作られた生地が魅力のブランドです。ハリスツィードのツィード生地は、18世紀より、スコットランドにあるルイス島という場所で作られています。 伝統的なその製法は、創業当時からほとんど変化していません。一つひとつがほとんど手作業で生産されており、自然な風合いと、しっかりとした重厚感が魅力です。

名誉あるオーブマーク

ハリスツィードのツィード生地は、ルイス島の島民たちが作っており、それぞれの自宅にある織機で織られています。それぞれの場所で作られた生地を、ハリスツィード協会に持ち込み、認められたものだけが、ハリスツィードとして世に出ます。 ハリスツィード協会に認められた生地には、オーブマークと呼ばれる、名誉あるマークを付けることができます。 王冠をモチーフにしたそのマークは、厳しい条件をクリアしたもののみに与えられる特別なマークです。それだけこだわりを持って作られた生地は、創業より多くの人々に愛されてきました。

バージン・ウール

ハリスツィードの伝統的な製法は、まずバージン・ウールを採ることから始まります。 バージン・ウールとは、生まれてから一度も毛を刈ったことのない羊から取った毛のことを指すのと同時に、再生ウールを使っていない新しい羊毛という意味を持つものです。 生まれてから一度も毛を刈ったことがないということは、一生のうちで一度しか採れないということになります。 そのため、大変高価で貴重な素材です。この厳選された羊毛を使い、洗浄作業を施した羊毛は、染色された羊毛と、白いままの羊毛を混ぜ、絶妙な色合いを出す複雑な作業が施されます。 そうして梳綿された羊毛を、強度を出すためにねじり、糸にしていきます。 この糸をまとめ、生地製作者の元へ運び、ハリスツィードのツィード生地が作られます。生地の仕上げには、しわを取り、汚れを落とし、そして形を切りそろえてから、ハリスツィード協会に持ち込まれ、完成します。 一から丁寧に作り上げられたハリスツィードのツィード生地から誕生するのは、丈夫で一生ものともいえるアイテムです。長きにわたり愛されている理由がここにあります。
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