ハトラは、長見佳祐が2010年に設立した日本のブランドです。
「居心地の良い服」をテーマにやわらかな素材を使い、パーカーを中心とした服作りを行っています。
ブランド名の「ハトラ」は、イラク共和国北部にある歴史的な都市遺跡です。
世界遺産にも登録されており、別名を「神の家」とも言う建造物で、まさにその名のごとく、「家のような空間を拡張できる服」として定評があるのがハトラです。
長見佳祐は、エスモード パリ校に留学し卒業後、マルティーヌシットボンやアンヴァレリーアッシュで経験を積み、2010年に「ハトラ」を設立しました。
2011A/Wシーズンで初めての展示会を開催し、展覧会「カオス・ラウンジ」や「ネオ・コス」展での作品発表も行っています。
居心地の良い服を追及して
ハトラはコンセプトに「部屋」を掲げ、衣服と身体との関係をデザインし、ポータブルな自室として機能するような作品を創造しており、
引きこもりの生活をしているような人でも、その居心地をそのまま外に持ち出せるような心地よく安心できる服というものをテーマにしています。
インターネットを通し生まれてきた新たな環境を背景に持つハトラは、
アニメやゲーム文化との親和性が高く、2015年にエヴァンゲリオンとのコラボパーカーや現代アートグループと多くのコラボレーションを重ねながら、新たな可能性を探求しています。
日本の未来のものづくりを通して、“未来のくらし”を提案するクリエイティブ・チーム「KORI-SHOW(こりしょう)」と共に、着用できる新感覚のこたつ「kotatsu parka(こたつパーカー)」のデザインを2014年に手掛けました。
ヌケメとの新ブランド
デザイナーの長見はハトラ以外の活動もしており、2016年に長見佳祐とファッションデザイナーのヌケメ(Nukeme)がウィメンズブランド「オーケイ(Okay)」を立ち上げ、2017SSコレクションでデビューしました。
アイテムの一部は「水曜日のカンパネラ」コムアイのツアー衣装に採用されました。
オーケイでは、ハトラでは展開されていないシャツやオーガンジーのトップスなどが展開されています。