ヘルムートラングの始まり
ウィーンで設立された、ファッションブランドのヘルムートラング(HELMUT LANG)は、デザイナー自身の名前が付けられているブランドです。その歴史は1976年から始まりました。
1986年に、ファッションデザイナーの憧れともいえる、パリコレクションでコレクションデビューを果たします。この時、レディースファッションのアイテムを主に発表しました。
女性らしく、シンプルで洗練されたデザインが特徴で、シンプルでありながらも高級感溢れるアイテムは一躍注目を集めます。翌年の1987年には、メンズファッションもパリ プレタポルテ・コレクションで発表し、話題を呼びました。
パリを中心にコレクション発表を行ってきたヘルムートラングは、パリに活動の拠点を置いていましたが、1997年になるとニューヨークに拠点を移します。拠点を移したことで、コレクション発表の場もニューヨークコレクションへと移りました。
プラダの子会社へ
ニューヨークに拠点を移してから、ヘルムート・ラング・シャツや、ヘルムート・ラング・カシミアなどのコレクションを立て続けに発表し、話題となります。
順調に活躍の場を広げていったヘルムートラングでしたが、1999年に株を買収されたことにより、プラダ(PRADA)の傘下に入ることになりました。2004年には残っていた株も全て買収され、完全なプラダの子会社になっています。
2000年に、メンズウェア・デザイナー・オブ・ジ・イヤーという賞を受けており、環境が変わっても活躍し続けました。パリからニューヨークに拠点を移していたヘルムートラングでしたが、2002年より、コレクション発表の場をパリに再び戻します。
創立者の辞任
これまでブランドを作り上げてきた創立者が、2005年にクリエイティブディレクターを辞任するという、大きな動きがありました。2006年に日本の企業に売却され、翌年には東京の南青山に路面店をオープンさせています。
この年は、ブランド創立60年ということもあり、レペット(repetto)とコラボレーションし、新たなコレクションを生み出しました。
2010年は、日本人デザイナーの滝沢直己が、メンズアイテムのデザイナーに就任しています。様々な形を経て、今なお輝き続けるファッションブランドです。