ヘルノとは、1949年にジョゼッペ・マレンツィがイタリア北部のマジョーレ湖畔に広がる、レーザ町で創業したブランドです。
ヘルノの始まり
ヘルノ社にとって最初の製品はレインコートです。マジョーレ湖周辺の気候は非常に湿度が高く、雨も多いため、良質なレインコートが必要とされていたからです。
1960年代にダブルフェイスカシミアコートが生みだされ、ヨーロッパ内での流通も始まり、その後10年間のうちにヘルノ社が生産するプロダクトは多様化し、ウィメンズのジャケット、スーツ、ドレスを含むコレクションに発展していきました。
イタリアンスタイルのエレガンスを追求したデザイン、カシミアやビキューナなどの高級素材を使用した気品のあるコレクションが特徴です。
ヘルノのアウターで特にモード好きに愛されているのが、レイヤードスタイルのタイプです。
こちらはインナーダウンと外側のアウターがレイヤードで着ることができるようになっているデザインです。
2008年にはニールバレットとコラボレーションでダウンジャケットを発表。
このダウンは、羽毛を直接ポリエステルのコート生地内に入れるという特殊な技術が使用されています。これにより従来のダウンジャケットよりも25%の軽量に仕上っています。
ジョゼッペ・マレンツィが紡いだストーリーを受け継いだのが、彼の息子であり、現在ヘルノの社長兼マネージング・ディレクターを務めるクラウディオです。
彼は20代前半にヘルノに入社し、生産部門でキャリアをスタートし、セールス&マーケティング部門へ異動、その後会社経営に携わります。
そして2000年以降には、ヘルノに変革をもたらしました。当時ヘルノの事業は新しい方向性を必要としていたことから一度原点に立ち戻り、ヘルノブランドの成長を見据えた戦略を生み出しました。
日本での取扱いは現在、東京・京都・名古屋・大阪・札幌・横浜など、おもに都心部に店舗を構えています。