フセインチャラヤン(Hussein Chalayan)は、1995年に誕生したファッションブランドです。キプロスのニコシアに誕生したデザイナーが、自らの名前をブランド名にしました。1995年にロンドンでコレクションデビューしています。

キプロスの影響を受けたデザイン

キプロスは、トルコ軍に侵略された歴史を持ち、ギリシャ系とトルコ系の住民が入り混じり、島が南北に分裂しました。この国境付近でフセインチャラヤンは生まれ育ったため、特異な文化を感じながら、独自の感性を磨いていきます。 キプロスの歴史は、フセインチャラヤンの世界観に大きな影響を与えています。アート性が高く、どこか哲学的な要素も含まれたアイテムを作り出し、大きな評価を得ました。黒やグレーなどのシンプルな色使いをしたアイテムが多く、ドレスの中心を大胆にくり抜いた作品など、アバンギャルドな作品が特徴的です。

「土中に埋められていた服」

12歳で両親が離婚したため、ロンドンに渡って、父と生活を始めます。中等教育を受けた後に、基礎コースのある大学に進みました。そこで、肉の切り身をプリントした布を制作し、この作品がきっかけで、ロンドンのファッション名門校である、セントラル・セント・マーティンズ校(Central Saint Martins School of Fashion)へ入学し、1993年に卒業しています。 卒業制作では、服を土に埋め、どのように腐食するのかを研究した「土中に埋められていた服」を手掛け、注目を浴びました。この卒業制作を、ロンドンの有名セレクトショップ、ブラウンズ(Browns)が買い取り、ショーウィンドーに飾ります。

次世代を担うデザイナー

ロンドンコレクションデビューをした1995年に、ロンドン・ファッションデザイン・アワードを受賞しました。他にも、数々の名誉ある賞を受けており、次世代を担うデザイナーとして、世界から評価されます。 1998年になると、セイ・ニューヨーク(TSE New York)のデザイナーに就任し、三年間勤めることとなります。2001年に、スポンサーが倒産したため、資金難に陥りますが、その後イタリアのジボ・コー社からの資金協力を得て、ブランドを再建します。 翌年にロンドンからパリに拠点を移し、春夏コレクションからパリコレクションに参加しています。2003年には、フレグランスも発表し、活躍の場を広げていきました。 2008年、プーマのクリエイティブディレクターに就任し、2010年からはプーマとコラボレーションを行って作ったブランド、アーバンモビリティー(urban mobility)を発表します。 2012年の初夏コレクションからは、チャラヤン(Chalayan)にブランド名を改め、現在でも成長を続けているブランドです。
フセインチャラヤン 高価買取いたします »

【RINKAN公式SNSにて最新情報配信中】