三宅一生が設立し、日本を代表するブランドとなったイッセイミヤケは、「isseymiyake-watch(イッセイミヤケウォッチ)」という、独特のセンスでユニークな腕時計を作り出すプロジェクトを、2001年に立ち上げました。
イッセイミヤケウォッチの腕時計は、国内、国外の名だたるデザイナーが、細部までこだわったコレクションで、他にはない新しいデザインが特徴的です。これまで8人のデザイナー達がこのプロジェクトに参加しており、それぞれ独自のデザインを腕時計で表現しています。製造はSEIKO(セイコー)がサポートしているので、機能性や品質も安心です。
開発の課題として「新鮮なデザイン提案があること」「アナログウォッチであること」「日本性であること」「それぞれのデザイナーが、時計のみならずパッケージデザインも手掛けること」を課しており、ファッション性、実用性ともに高評価の腕時計が世に送り出されています。
イッセイミヤケウォッチの人気シリーズは、岩崎一郎氏デザインの「C」和田智氏デザインの「W」吉岡徳仁氏デザインの「O」「TO」Jasper Morrison氏デザインの「PLEASE」深沢直人氏デザインの「TORAPEZOID」「GO」「TWELVE」YVES BEHAR氏デザインの「VUE」山中俊治氏デザインの「INSETTO」などです。
岩崎一郎氏は、家具や照明器具、テーブルウェア、デジタルカメラなど幅広い分野で活躍するデザイナーで、主要な国際デザイン賞を多数受賞しています。彼の作る腕時計は、シンプルで無駄がなく、誰の腕にも馴染む、時計らしい時計といえます。
和田智氏は、ドイツのAudi AGに在籍するカーデザイナーです。自動車のアルミホイールからインスパイアを受けたという力強いケースと、自動車の計器類のような文字盤、長い針が、男性の少年心をわくわくさせるようなデザインを生み出しています。
吉岡徳仁氏は、世界で高く評価されるデザイナーで、「世界が尊敬する日本人100人」にも選出された一人。エルメス、カレのディスプレイをデザインしたことで注目された彼の生み出す腕時計は、まるで金属の塊を彫刻して出来たかのような無骨なまでのシンプルさを持ちます。
山中俊治氏は、大学教授も務めるインダストリアルデザイナー兼エンジニア。日産のインフィニティやオリンパスのカメラなど多岐にわたる工業デザインを生み出してきた彼の作る腕時計は、日本語で「昆虫」という意味合いを持つことからわかるように、昆虫の手足や触覚のような、繊細で温かみのあるユニークなデザイン。
このように、イッセイミヤケウォッチを手掛けるデザイナーは、現在も世界で活躍する名だたる人物ばかり。そんなこだわり抜かれた腕時計が、どれもリーズナブルということもあり、コレクターが多いのにも頷けます。