ジャスM.B.とは
ジャスM.B.(JAS M.B.)とは、インド人デザイナーであるジャス・センビ(Jas Sehmni)が2000年にイギリスで設立したバッグブランドです。
ジャスM.B.のデザイナーであるジャズ・センビは、バッグを制作する過程で、3つのセンス(Sense)をブランドコンセプトに掲げています。「視覚(Sense to See)、嗅覚(Sense to Smell)、触覚(Sense to Touch)」です。手触りが悪くては、どれだけデザインが良くても受け入れられないと、語るように、3つのセンスが合わさり、ジャスM.B.のアイテムが製作されています。
ジャスM.B.で制作される全てのアイテムは、イギリスのロンドンにある工房で職人が1つ1つハンドメイドで製作しています。全てのアイテムに選ばれるレザーは、イタリア産の高品質なレザーを使用しています。イタリアのタンナーから直接取引することで、品質を高めています。ジャスM.B.の愛用者は、1つのアイテムで10年を超える方も存在します。デザイナーであるジャスM.B.もその1人です。1つのアイテムが長く使用できるように、高品質な素材と確かな職人技術の融合で購入者の手の中で、長く親しまれています。
ジャス・センビの生い立ち
ジャスM.B.のブランドコンセプトに上げた3つのセンスは、デザイナーであるジャス・センビの生い立ちが深く関わっています。
ジャス・センビはアフリカのケニアで生まれました。4歳でインドに移り住んだ後、11歳でイギリスに渡ります。母と国々を渡る傍ら、父とは4歳で生き分かれてしまいます。ですが、11歳で渡英した先で出会うものの、父は亡くなってしまいます。そこから、ジャス・センビはポジティブに物事を見ることをもう一度見直し、ジャス・センビが父から受け取った言葉 「もし自分自身の手で何か作り出すことができれば、いつでも食いっぱぐれることはないし、不可能なんてない。(If you create anything with your hands, your stomach will be full all the time and nothing is impossible)」が、彼を形成することに繋がります。
また、幼少期から絵を書くことが好きな少年でした。当時、通っていた学校の美術の先生に絵を学ぶことをお願いするも、断られてしまいます。ですが、ジャス・センビは諦めず、独学でデザインを学びました。デザインの教材に選んだのが、アメコミでした。美術の先生に見せるものの、あまりの成長ぶりに信じてもらえなったそうです。この境遇から、「自身で成功をつかみ取っていく。」ことを学びます。いつしか、ファッションに興味を見出し、バッグのデザインを考え出しては、母にバッグを編んでもらうようになりました。この境遇が、ブランド設立に繋がりました。
ジャスM.B.のアイコンアイテム
ジャスM.B.のアイコンアイテムが、スモール・トラベラー(Small Traveller)です。
イタリア製の上品質なレザーを使用し、職人がハンドメイドで製作したアイテムは、経年変化と共に味生が出る仕様で、時代に囚われないバッグとして人気が高いです。また、アメリカ映画のゲットアウェイ(The Getaway)の主人公を演じたスティーブ・マックィーン(Steve McQueen)が刑務所から出所するシーンで持ったバッグに似ていることから、人気に火が付きました。