ゴルチエ(GAULTIER)と映画には深い関わりがあります。ゴルチエのデザイナーであるジャンポールゴルチエ(Jean-Paul GAULTIER)が数々の映画の衣装を手掛けており、映画界でもその名が知られています。
「KIKA」
ゴルチエが初めて映画に衣装を提供した作品が「KIKA」というサイコ映画でした。登場人物に奇抜な衣装をまとわせることで、物語にアクセントをつけています。
「ロスト・チルドレン」
1996年に公開された「ロスト・チルドレン」という、怪力男と少女が近未来を旅する物語では、衣装の全面協力を担当しました。
翌年は日本でも大ヒットとなった、「フィフス・エレメント」が公開されます。
過去に数々のヒット映画を生み出したリュック・ベンソン(Luc Besson)監督の元、豪華キャストが集結したこの映画で、ジャンポールゴルチエは1000着以上の衣装をデザインしたほか、数百人いたエキストラ一人ひとりの衣装チェックもしたと言われています。
ジャンポールゴルチエ自身が出演した映画も数多くあります。
「プレタポルテ」
1995年に公開された「プレタポルテ」という映画はパリ・コレクションの舞台裏を描いた作品ですが、ハリウッド俳優やスーパーモデルたちに混じって、世界的に有名なデザイナーと共にジャンポールゴルチエも実名で登場しました。
アルマーニとの関係
2003年に制作された、ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)に密着したドキュメンタリー映画「アルマーニ」や、2009年公開の、有名雑誌ヴォーグの編集長の姿に迫るドキュメンタリーである「ファッションが教えてくれること」でも彼らの友人の一人としてアルマーニについて証言をしています。
山口小夜子
アジア系モデルとして初めてパリ・コレクションに登場し話題をさらった日本人モデルの山口小夜子もジャンポールゴルチエと関わりがあります。
ジャンポールゴルチエが彼女について語った映画「氷の花火 山口小夜子」は2015年に公開され、あまり知られていない素顔などがジャンポールゴルチエを含むデザイナーによって語られ話題となりました。
「メットガラ ドレスをまとった美術館」
2017年4月に公開となった「メットガラ ドレスをまとった美術館」という、ニューヨークにあるメトロポリタン美術館で開催されたファッションイベントに迫った映画にも出演し、彼がこのイベントに協力した姿が映されています。