金子眼鏡とは、1958 年に福井県鯖江市で眼鏡卸商として創業した日本のアイウェアメーカーであり、そのオリジナルブランドです。
金子眼鏡は業界内ではほぼ不可能とまでいわれてきた、生産から販売までを自社で一貫して行うサプライチェーンマネージメントです。
1998年からはアイウェアの世界的な展示会「シルモ」に出展、また2000年にはニューヨーク・ソーホーに海外初となる直営店「FACIAL INDEX NEW YORK」をオープンするなど、海外にも展開しています。
金子眼鏡には職人シリーズというものが存在し、30年以上メガネの制作に携わる4人(恒眸作、泰八郎謹製、與市[佐々木與市]、井戸多美男作)のプロ職人が作ったメガネには、その名前がフレームに掘られます。
ファッションとの繋がりも強く、ソフネットやアーバンリサーチ、ユナイテッドアローズなどとコラボレーションし、2015年からイッセイミヤケとのコラボアイウェアを発売しました。
世界三大眼鏡生産地のひとつ、福井県鯖江市
国内で約96%、世界でも約20%のメガネフレームが鯖江産と言われ、今や世界最高峰の技術力・開発力・品質力を誇る「鯖江のめがね」。
福井県鯖江市はなぜ眼鏡の産地として有名なのでしょうか。
その歴史は、雪深く産業がない農業だけの地元の暮らしを向上させるため「国産のめがねの祖」とも呼ばれる増永五左衛門が、大阪からめがね職人を招き、足羽郡麻生津村生野(現・福井市生野町 鯖江市に隣接)で暮らしを支えるために農家の副業として広めたことから始まりました。
その後、活字文化の普及と共にめがねの需要も増え、増永工場から始まっためがねづくりは現在の福井市から鯖江市をまたがる地域に広がり、「福井・鯖江」がめがねの一大産地となりました。
1981年、堅くて軽く金属アレルギーを起こさない「チタン」素材を利用しためがね枠の研究開発に乗り出します。そして、加工が非常に難しく他国では成し得なかったこのめがねフレームの開発に、世界で初めて成功しました。こうして福井・鯖江は世界最高水準の技術を有した世界的めがね産地となりました。