ケンゾー(KENZO)は、兵庫県生まれの日本人デザイナーである高田賢三によって生み出されたファッションブランドです。新しい素材や鮮やかな色合いが特徴のファッションブランドで、世界各国にその名をとどろかせています。そんなケンゾーはさまざまなコラボアイテムを発表し、世界のファッション関係者を驚かせているブランドです。
エイチアンドエム(H&M)
ケンゾーのコラボアイテムで最も話題を呼んだのが、スウェーデン発ファストファッションブランドであるエイチアンドエム(H&M)とのコラボでした。
ファストファッションの先駆け的存在とも言えるエイチアンドエムとのコラボでは、両者の特徴が凝縮されたようなコラボアイテムが発表されます。
ケンゾーのカラフルさと、エイチアンドエムの独創的なデザインが見事にマッチし、唯一無二のアイテムが出揃いました。
ケンゾーのクリエイティブディレクターとして活躍している、ウンベルト・レオン(Humberto Leon)とキャロル・リム(Carol Lim)も高田賢三のセンスに影響を受けた人物です。
お互いに刺激を与え合う両者が融合することで、新感覚のファッションアイテムが誕生しました。
バンズ(VANS)
ファッションブランドのみならず、様々なジャンルの企業とコラボを果たしているのもケンゾーの特徴です。スニーカーの老舗ブランドとして知られるバンズ(VANS)も、ケンゾーとのコラボを果たしています。
シンプルでベーシックなデザインが多い印象のバンズですが、ケンゾーとのコラボアイテムではケンゾーらしさの光るスニーカーたちが発売されました。
2012年の秋冬からスタートしたこのコラボ企画は、その後約6回にわたりコラボアイテムは発表されることとなります。その都度全く異なる趣向のデザインが施され、バンズファン・ケンゾーファンにとって魅力的なスニーカーとなりました。
ケンゾーらしさをバンズのシンプルさとうまく組み合わせたスニーカーが誕生し、スニーカー界に新しい風を吹き込んだコラボ企画となったのです。
エビアン(evian)
世界中で知られているミネラルウォーターのエビアン(evian)も、ケンゾーとコラボを果たしています。ケンゾーのデザイン力を最大限に生かしたこのコラボでは、エビアンのラベルにケンゾーらしさをミックスさせました。
通常版ではシンプルなデザインのラベルですが、ケンゾーとのコラボ版ではジグザグ模様が施され、ポップでスタイリッシュな印象に仕上がっています。
プランタン百貨店
ケンゾーはブランドだけでなく、さまざまなファッションを取り扱う百貨店ともコラボを果たしています。パリの有名百貨店として知られるプランタン百貨店とのコラボでは、独自のシステムを使ったスマホ用アプリを開発しました。
スマホにこのアプリをインストールした人が、プランタン本店の近くを通るとアプリからプッシュ通知が送られます。
その通知では、プランタン内で当時行われていたケンゾーのイベント情報を受け取ることができるようになっていたのです。ファッションを生み出すだけでなく、ブランドが持つデザイン性をあっと驚く形で提供し続けるのがケンゾーの特徴と言えます。