キディル(KIDILL)は、デザイナー、末安弘明が2014年に立ち上げたブランドです。
デザイナー 末安弘明
デザイナー末安弘明は1996年、大村美容ファッション専門学校卒業。2002年、渡英し独学で服作りを学び、2年後に自身のブランド、「ヒロ(HIRO)」を立ち上げます。
HIROの持ち味はイギリスのアンダーグラウンドシーンを匂わせるデザイン性でロンドンのパンクロックやモッズを思わせる服がとても多めでした。
その後発表の場をロンドンコレクションから東京に移し、2014年にHIROを終了。新しくKIDILLを始めました。
キディルの魅力
キディルの服は、90年代にデザイナー自身が体験したハードコアパンク、グランジ、グラフィティ、スケートボード、文学など様々なジャンルを取り込み、現代の新しい精神で、さらに、ストリートの衝動性やスタイルが持つ意味を込められて作られています。
ストリートウェアを基本に、テーラリングの技術を駆使したり、ラグジュアリーな生地を取り込んだり、そういった偶然性や即興性を大切にしたいと考えています。
ブランドのコンセプトは着る人の本質を引き立てるような服作り。読書や日々の生活、会話や環境からインスピレーションを得て、クラシックなテイストを盛り込んだスタイルを提案しています。
クラシックな中にもウェッティなディティールが光ります。少年から大人へと進化するデザイナーの持つ人間性やさらに追及されたデザイン性は落ち着きがある中にも内側から外側へと漏れ出すかのような狂気や力強さを深く感じさせます。
進化するブランド
2014-15年AWコレクションよりメルセデス・ベンツファッション・ウィーク東京でショーを発表。
2015-16年AWコレクションではその高い創造性、技術力を評価され、ブランド立ち上げから二年目にしてDHLデザイナーアワードを受賞しました。
2016年には渋谷区神宮前にフラグショップ「KIDILL ROOM」をオープンしました。ブランドの良さを残しつつ、新ブランドとして確実に進化したコレクションを展開するこのブランド。
アンダーグラウンドの良さに伝統的なチェックやテーラリングなどのクラシックなスタイルをさらに融合し、シルエットなどの強弱や緩急を織り交ぜることで新たな提案をしています。世界的活躍が期待されるブランドの今後の活躍に注目です。