カラー(Kolor)は、日本の人気デザイナー阿部潤一が手掛けるブランドです。2004年に設立されたブランドです。翌年の2005年にコレクションデビューを果たしました。
デザイナーの阿部はアパレルメーカーで経験を積み、その時に出会ったパタンナーとブランドを立ち上げます。そして、設立から10年の間に数々の賞を受賞し、現在では海外で高く評価されるまでに成長しています。
定評のある「素材使い」
カラーが生み出す洋服の、細部までこだわったディテールには定評がありますが、中でも一番こだわっているのが素材と言えます。とろみ素材が流行っている中で、あえて固い素材を使用したコレクションを発表するなど、トレンドに流されない独自のこだわりを感じられるモノづくりが自慢のブランドです。
実際に、阿部はインタビューで素材と型と縫製のバランスに気を配っていると答えています。展示会で実物を手に取り、着用し、生産者の話を聞いたバイヤーは、カラーの素材へのこだわりに魅了されています。
カラーは大人が着る普段着をテーマとしており、着心地が良く安く見えない、デザイナーや生産者自身が着たくなるような服づくりにこだわっています。阿部の素材使いは海外でも高く評価されており、世界各国でカラーの商品が販売されています。カラーの生地は質が高いので、ヨーロッパブランドの洋服とのコーディネートもサマになります。
カラーで多く使用されている素材が、ダンボールニットという耳慣れない素材です。断面がダンボールのようになっており、二枚のニット地の間にできる空洞が体の熱を蓄えてくれます。更に、ナイロンの糸で繋ぎ合わせる事で、強度も抜群です。デザインは言うまでもなく洗練された目を引くものばかりです。まさに、実用性とファッション性を兼ねそろえています。
カラービーコン(Kolor BEACON)
2013年、素材へのこだわりはそのままに、新たにカラービーコン(Kolor BEACON)というブランドも立ち上げられました。カラービーコンは、大人の遊び着をイメージして作られています。カラーでこれまで利用されていた素材にアレンジが加えられ、カラーの良さが凝縮されたブランドとなりました。