ランバン創設者である、ジャンヌ・ランバン(Jeanne LANVIN)が1889年にパリのフォーブルサントノーレに「メゾン・ド・ランバン」を創立。1926年には、ジャンヌの甥である、モーリス・ランバン(Maurice LANVIN)が責任者となりました。1946年にジャンヌ・ランバン他界後は、彼女の一人娘であるマリー・ブランシュ(Marie Blanche)に引き継がれることになります。そんなランバンの歴代デザイナーは、経験豊富で才能ある人ばかり。
ルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)は、1971年にオランダで生まれました。1997年、アーネムアカデミーを卒業後、メンズウエアのデザイナーとして、ケンゾーなどで経験を積みます。2005年にはランバンメンズウエアラインのデザイナーに就任。10年間、同ブランドでレディースウエアを手掛けるエルバスとともにブランドを大きく成長させるのに貢献しました。
アルベール・エルバス(Alber Elbaz)は、1961年にモロッコのカサブランカで生まれます。デザイン学校を卒業後は、ジェフリー・ビーン(Geoffrey Beene)のアシスタントとして7年間勤務。2001年にランバンのディレクターに就任後、ランバンでは初となるコレクションで、スパンコールに縫い付けられたリボンなどを発表。創設者である、ジャンヌ・ランバンのデザインに対する尊敬が表れていることから、絶大な称賛を浴びました。そんなエルバスですが、2015年10月28日をもって、14年間在籍したランバンを退任することが決まったのです。
エルバスの後任につくのは、ブシュラ・ジャラール(Bouchra Jarrar)。ジャラールは、1970年フランスのカンヌで生まれました。フランスのモード学校を卒業後は、「ジャンポール・ゴルチエ(Jean-Paul Gaultier)」でキャリアをスタートさせ、10年間「バレンシアガ(BALENCIAGA)」で経験を積んだ持ち主なのです。2010年には自身の名前でブランドも立ち上げています。デザイナー歴20年以上というキャリアで、実力派デザイナーでも有名。ランバンブランドに、新鮮さと現代的な感性を吹き込んでくれると言われているジャラールは、2017年の春夏コレクションでデビューを飾ることとなりました。