アルベール・エルバス(ALBER ELBAZ)は、2001年10月にランバンのクリエイティブ・ディレクターに就任しました。翌年3月、2002-2003年秋冬レディース・コレクションで、20年代風であるスパンコールに縫い付けたリボンなどを発表。創業者のジャンヌ・ランバンのデザインへの尊敬も見受けられ称賛を浴びました。2003年6月には、マルタン・クルツキーが、メンズの新デザイナーに就任。2004年に春夏メンズコレクションを発表。その後、2シーズンの間デザインを担当しました。現在はデザインチームが組まれ活動しています。
2005年6月にはCFDAファッションアワードでインターナショナル・アワードを受賞し、2006年1月には、メンズ・ヘッド・デザイナーに就任した、ルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)が、2006-2007秋冬のメンズ・コレクションを発表。エルバスはアーティスティック・ディレクションも行い、レディースと兼任することとなりました。2008年にはアクネジーンズとコラボレーションで、デニムのコレクションを発表。日本のファッション雑誌で、ノーカラージャケットを永作博美さんが着ていたことでも話題となりました。
2010年にはH&Mとコラボレーションし、メンズとレディース限定での「ランバン フォー H&M」を展開。レディースは、リボンを使用しシックな色つかいで仕上たドレスなど可愛らしいドレス中心に展開しました。ランバンらしさを表現しています。メンズは、タキシードを含んだフォーマルなスタイルを中心に発表。小物も華やかで、エナメルのカラフルなシューズや、アルベール・エルバスのトレードマークともなる蝶ネクタイも見られました。世界のH&M約200店舗限定で発売され、話題を呼んだのです。
2015年10月28日をもって、14年間クリエイティブ・ディレクターを務めてきたエルバスがランバンのディレクターを退任することを発表。才能を持つデザイナーの退任に、惜しまれる声が上がりました。