スタイリッシュで大人のハード感があるレザージャケットですが、その中でもレザージャケットのトップに君臨するのがルイスレザー(Lewis Leathers)です。特に昔からミュージシャンに愛用され、日本で人気が高いアーティストや歌手なども着用しているのが、ルイスレザーです。今や世界中で多くの愛用者を持つルイスレザーには、100年以上もの古い歴史がありました。 ルイスレザーが創業したのは、1892年のイギリスです。創業者であるDルイスにより、「Dルイス・リミテッド」の名でスタートしました。創業当初はレザー専門ではなく、洋服仕立て業として、装身具洋品や機械工業などの防護服を作製、販売します。 転機が訪れたのは1926年のことです。新たな産業として当時注目を集め始めていた航空産業では、レザーの衣服が欠かせませんでした。その理由は、凍えるような極寒のなかで操縦しなければならなかったからです。こうした背景があり、Dルイスは本格的にレザーアイテムの製作に取り掛かりました。レザーウエアへの転向が功を奏し、1929年には企業に法人化することになります。 1930年代、飛行用衣服としてブランド「AVIAKIT」を発表しました。飛行用レザーとして順調でしたが、1940年代は第二次世界大戦や戦争によるガソリン配給が大きな打撃となります。そこで1950年に、レザーウエアをカジュアル衣料分野を加え範囲を広げることにしました。 こうした方向性のシフトが成功し、イギリス国内でトップの衣料・アクセサリー企業となりました。1950年代後半になると、飛行服の取り扱いが徐々に減っていきます。その一方で好調だったのがカジュアルなレザージャケットでした。 特に「BRONXジャケット」は10代の若者層をターゲットにしたアイテムで、1956年に販売を開始します。アウトロー的なヒーローが登場したようなスタイルは、当時の若者たちの憧れの存在となりました。 1960年代、Dルイスのレザーアイテムの人気と価値はますます高まっていくことになります。モータサイクリングが幅広い年代で人気となり、それに伴ってレザージャケットが飛ぶように売れていきました。そこで、より若い年齢層を対象にした衣料として「ルイス・レザーズ」を発表しました。流行に敏感な若年層に向けて、音楽やスポーツの雑誌広告にレザージャケットやパンツなどが掲載されました。 1970年代は、カラフルなルイスレザーの時代と言えます。赤、黄色などこれまで目にしたことのないカラフルなジャケットが発表されました。1976年になると、イギリスはパンクロックカルチャーが注目を集め始めます。 まだセックスピストルズに加入する前のシド・ヴィシャスがジャケットを着用している写真が撮られており、ロックバンドのクラッシュのメンバーもルイスレザーのジャケットを選びました。ダムドのメンバーもルイスレザーのジャケットを購入しており、レザージャケットはミュージシャンの愛用アイテム、そしてパンクロックの代名詞となりました。
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