ロエベ(LOEWE)でクリエイティブ・ディレクターとして斬新なデザインを打ち出した、ジョナサン・ウィリアム・アンダーソン(Jonathan William Anderson)が敬愛しているのが、イギリスでテキスタイルデザイナーとして活躍していた、ジョン・アレン(John Allen)です。
そのジョン・アレンとのコラボレーション作品作りは、2015年から2016年に渡って行われています。このプロジェクトが行われることになったきっかけは、ジョナサン・ウィリアム・アンダーソンが、ジョン・アレンのカーペットに関心を持ったことです。彼ら二人の共通項である、母国イギリスを色鮮やかな色彩で描かれた作品を展開しています。
第一弾コラボレーションをした時と同様に、第二弾のコラボレーションでも、曲線と直線、そして中間色を組み合わせることで、イギリスの豊かな大自然を表現しました。さらにアニマルモチーフのクラフト作品を仲間に加えることで、コレクションはよりユーモアあふれるものへと仕上がっています。ブランドのアイコンモデルとなっているパズルバッグは、3色をランダムに配置することで、ポップで刺激的なモデルへと、ジョン・アレンの世界観を映し出しています。
2014年には日本人陶芸家で浜田窯の3代目、浜田友緒とともにコラボレーションして2店の陶器を製作しています。「TIE」と「CUBE」と名付けられた作品は、表参道店のグランドオープンを記念して作られました。
2016年のロエベメンズコレクションでは、アブストラクトグラフィックをプリントされたシャツが、コラボレーションプロジェクトで登場しています。そのアブストラクトグラフィックに取り入れたのは、カタルーニャ生まれのアクセサリーデザイナーとして活躍する、ラモン・プイ・クヤス(Ramon Puig Cuyas)からフィーチャーした作品です。
ラモン・プイ・クヤスのアクセサリー作りは、アイデアと技術、そして、素材に正面から向き合い、ブローチ制作には、構成の細部にまでもこだわりを持ったもので、まさにロエベの作品作りにおいて、大切にしていることが詰まっています。