ルシアンペラフィネ(Lucien pellat-finet)を代表するのが、カシミアです。カシミアの繊維は、アジア大陸において、四季の寒暖差の大きい内陸部の高地や、山岳地帯で飼育されているカシミア山羊から取られています。 カシミア山羊が生息しているのが、冬季の気温は氷点下30度近くまで下がるほどの極寒の地です。そのためカシミア山羊のからだには、極寒の地でも耐え抜けるように、通常の毛の下に、非常に細かい産毛が生えています。硬い毛の下に産毛が生えていますが、夏の暑い季節には産毛が抜け落ちるため、その前の5月ごろに串を使い丁寧に産毛をとります。 この産毛を使って作られるのがセーターなどに使われるカシミアとなります。カシミア山羊が生息しているのは、主に中国、イラン、モンゴル、インドの4か国です。品質もよいのが中国のもので、カシミアの原毛は、ホワイト、ライトフォーン、ライトグレイ、ブラウンの4色に分類されています。 品質もランクづけられており、一番高価なものは、ホワイトの一級が最高級です。カシミアの原毛から、産毛と固い毛に分けるのには、人の手も要し、技術的にも大変難しい作業のため、カシミアは高価です。また、分けると産毛は原毛の半分以下にもなるため、希少なカシミア山羊の毛の中でもさらに産毛は更に希少なものとなっています。 一枚のセーターを作るのに、紳士もののセーターであれば、カシミア山羊3頭分の毛が必要です。そんな希少なカシミアを使ったペラフィネブランドですが、上質なカシミアを使うことで「キングオブカシミア(King of Cashmere)」と呼ばれるほどの地位を確立しており、製品の高さはお墨付きです。 上質な素材だとすぐに分かるほどルシアンペラフィネのカシミアは、生地が薄くつくられています。色鮮やかなカシミアセーターを取り揃え、カラーバリエーションも豊富です。ルシアンペラフィネのカシミアアイテムの中でも、毎年売り切れるほど人気なのが、ニット帽です。世界中のカシミアファンを虜にしているブランドの象徴ともいえる素材です。
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