メゾンマルジェラ(Maison Margiela)には、名作として人気を呼び、ブランドのアイコン的存在になっているアイテムがいくつかあります。
なかでも足袋ブーツやライダースジャケットなどは有名で、後のコレクションでも新しいアレンジを加えたものを次々に発表しブランドの定番として君臨し続けています。
また、初期のコレクションで発表されたアイテムのなかでも、リメイク品や白ペンキでペイントした作品、すそがほつれた状態の作品などは、「ポぺリズム」とも呼ばれ、メゾンマルジェラのブランド色を示す名作と言える作品です。
足袋ブーツ
これらの作品は、1990年代に流行するグランジスタイルの先駆的存在でもあります。
1988年に発表されたタビブーツは、その名のとおり、つま先が日本の地下足袋のように割れたデザインのブーツで、その斬新なデザインで人気を博しました。
タビブーツはその後も、ひざ丈やショートブーツ丈など、デザインを変えたものがたびたび発表されています。
また、2015‐2016年の秋冬コレクションでは、タビブーツをより緩やかな曲線に改良した作品を発表しました。翌2017年の春夏コレクションでは、ラバーソールを採用したスニーカーブーツタイプのタビブーツも制作されています。
八の字ライダースジャケット
レザー製のライダースジャケットも、メゾンマルジェラの名作として知られているアイテムのひとつです。
メゾンマルジェラのライダースジャケットは、左右に「ハの字」に施されたジッパーが特徴で、「ハの字ライダースジャケット」とも呼ばれています。
発表後もさまざまなアレンジを加えたデザインがシーズンごとに展開され、人気を博してきました。日本では、元サッカー選手の中田英寿さんや歌手の福山雅治さんなどが愛用していたことでも有名です。
エルボーパッチニット
その他、エルボーパッチニットもメゾンマルジェラの定番アイテムとして知られています。
メゾンマルジェラのニットは、肌触りの良い上質な素材と、ひじに当たる部分に施されたレザーのパッチが特徴です。メゾンマルジェラの代表作のひとつとして、一般にも広く愛用されているアイテムのひとつです。