マークジェイコブス(Marc Jacobs)は、アメリカのニューヨーク出身のデザイナーであり、彼が設立したブランド名です。ウィメンズ、メンズ、キッズのウェアだけでなく、バッグや財布、時計、アクセサリーなど幅広いファッションアイテムを取り扱っています。
デザイナーの幼少期
1963年、マークジェイコブスはニューヨークで生まれました。小学生の頃からデザイナーになることを志していた彼は、家族から編み物やジーンズに刺繍する方法を教わっていたと言います。
15歳になる頃には、伝説的なセレクトショップ「シャリヴァリ」で商品補充係を務め、若くして才能あるデザイナーとしての将来性を発揮していました。
その時期に、ファッションデザイナーのペリー・エリス(PERRY ELLIS)に見出され、のちにブランド、ペリー・エリスで、デザイナーとして活躍の場を与えられるようになります。
アート系の高校を卒業後、1981年にファッションデザインの名門であるパーソンズ・スクール・オブ・デザインに入学しました。在学中に、ペリー・エリス賞を最年少で受賞するなど、輝かしい経歴を築きます。
1984年に、ビジネスパートナーとなるロバート・ダフィとともにジェイコブス・ダフィー・デザインズを設立。のちのマークジェイコブスへと続くブランドの礎を築きます。
初のコレクション開催・路面店オープン
1986年、オンワード樫山の支援を得てマークジェイコブスを創業し、ブランドとして初のコレクションを開催します。
1977年にブランドとしての初の路面店をオープンするまでの間には、1988年にペリー・エリスでレディース部門の責任者に就任し、グランジ・コレクションを発表しました。コレクションは好評でしたが、マークジェイコブスの創造性と、ペリー・エリスのブランドとしての方向性との間にはずれが生じることになります。
自分自身のファッションの路線を求め、 1993年、ジェイコブス・ダフィー・デザインズは、独自のライセンス事業とデザイン会社であるマーク・ジェイコブス・インターナショナル・カンパニーを創設しました。
セカンドラインのスタート
2001年には、セカンドラインであるマークBYマークジェイコブスをスタートさせます。1997年からマークジェイコブスがアーティスティック・ディレクターを務めていたルイ・ヴィトンが資本参加したことにより、ブランド、マークジェイコブスは世界的に拡大を果たします。
2001年には、アクセサリーのコレクションの発表、2002年には、レディースとメンズのフレグランスを展開させ、事業を拡大しました。
2007年には、マークBYマークジェイコブス原宿店を、2009年には、青山店をオープンさせ、着実に世界に店舗を広げていきました。
2015年には、マークBYマークジェイコブスを終了し、メインラインのマークジェイコブスの一本に統合させることを発表しました。