1994年に、コンスエロ・カスティリオーニ(Consuelo Castiglioni)によって創立した「マルニ(MARNI)」は、ファー・革製品から始まったブランドです。

40歳からのキャリア

創始者であるコンスエロ・カスティリオーニは、結婚・出産、育児が落ち着いてからブランドを設立しました。そのため40歳というデザイナーとしては、かなり高齢でスタートさせました。 しかし彼女の商品作りのモットーである「自分で着たいものを自分で作りたい」が、見事にブランドイメージを作り上げています。年齢を重ねた女性だからこそ、持続可能なファッション性のあるものを創出しています。

魅力的なマルニの柄物

マルニは、もともとファーや革製品を扱うお店から派生しています。そのため、ファーや革製品のセンスは他のブランドにはない良さを持っています。 またマルニのスタンダードは無地ではありません。花柄やドットなどのプリント柄を豊富に取り扱っています。 コレクションでは、柄物同士のアイテムを纏って登場することもあり、計算されたデザインはただ派手なのではなく、“大人可愛い”を実現しています。ロマンテッィクでノスタルジーなラインがマルニファンの心を掴んでいます。

巧みなカラーリング

ロマンティックなアイテムが多いマルニですが、ただ可愛いだけで終わらないのがブランドの強みです。その理由にカラーリングの選択があります。 単純な色合いで作り上げるのではなく、マスタードやカーキ、ボルドー、蛍光色などパンチのある色を投入しているのもマルニの特徴です。 着こなしが難しいそうな色を、敢えて取り入れた独自のラインを展開しています。色味だけ見るとミスマッチに感じるものも、コンスエロ・カスティリオーニの手にかかれば、見事に融合してくれます。

異素材アイテム

素材に関してですが、ファーはもちろん、シルクなど天然マテリアルがメインです。もちろん麻や綿などスタンダードな素材も使用しています。 またジャージー生地にシルクを組み合わせた異素材アイテムも得意です。革製品に缶バッチやスタッズなど金属製品を組み合わせるなど、遊び心を忘れないデザインもマルニにとってひとつのポリシーです。 デザイナーの意思がダイナミックに現れているデザインもマルニならではです。斜めに入ったフリルのワンピースやフロントを大胆にラウンドカットしたシルクウールのシャツなど、毎シーズン登場するアイテムは斬新なものばかりです。 多方面からのアプローチで計算されたデザインで、トレンドに流されずオリジナリティに溢れたアイテムを輩出するマルニは、2016年にクリエイティブデレクターが変わり、今後の新しいマルニデザインにも注目されています。
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