ミハラヤスヒロは幅広い分野で様々なコラボレーションを実現してきましたが、その始まりはPUMA(プーマ)との画期的なコラボレーションです。2000年、PUMA by MIHARAYASUHIRO(プーマ・バイ・ミハラヤスヒロ)がスタートしました。当時ファッションブランドとスポーツブランドのコラボレーションは一般的ではありませんでした。しかし三原康裕の常に新しいものにチャレンジし続ける精神が生んだ異色コラボレーションは「スポーツ×ファッション」の先駆けとしてファッション業界に衝撃を与え、一般的な物として、浸透していきました。有名なもので、全く違うデザイン、素材のシューズを半分に切り再構築し、一つのシューズを作り上げたものがあります。
2013年になると、北村信彦が手掛けるHYSTERIC GLAMOUR(ヒステリックグラマー)、通称HYS(ヒス)と初のコラボレーションが実現しました。ロックなテイストとミハラヤスヒロの得意とするグラフィックや加工を融合させました。ヒスの定番スリムテーパードパンツは既存のデザインはそのままに、ミハラのオリジナル加工を施すなど繊細な作りになっています。ミハラ×ヒスは一度では終わらず、第二弾も発表されています。
また、2013年の12月に手塚治虫のマンガ「火の鳥」とのコラボレーションを実現。ファッションと漫画の異色のコラボレーションは世界的にもまれで、注目を集めました。手塚治虫の独特な世界観を表現した期間限定ストアが2013年の11日から17日の7日間、新宿伊勢丹にオープンし話題となりました。
更に、2013年SSメンズコレクションにて、アーティストのJun Inoue(井上純)とのコラボレーションコレクションを発表しました。ハンドメイドでのペイントアイテムを多数制作し世界300足限定のスニーカーは評価が高く即完売となりました。さらにコレクション会場での即興で行ったライブペイントは見るものを魅了しました。
そして2013年同時期に、クロコダイルレザーの専門ブレンドとして創業70年以上の歴史をもつ「池田工芸」とコラボレーションしバッグや財布などを制作するなどこのころを境にコラボレーションを盛んにしていきます。
次に、2014年、二回目の漫画コラボレーション。講談社モーニングで連載中人気漫画 「GIANT KILLING(ジャイアントキリング)」です。ジャイアントキリングとは大物食い、番狂わせ、という意味があり主人公の監督(達海 猛)が弱小サッカーチームを立て直し奮闘する姿が描かれています。その主人公の達海が重要な場面で必ず着用する“戦闘服”であるM-65ミリタリージャケットなどサッカーをテーマに制作されました。
翌年2015年、独特な感性でイラストレーターとして活躍しているとんだ林 蘭(TONDABAYASHI RAN)、ウルトラテクノロジスト集団team Lab(チームラボ)とミハラヤスヒロのトリプルコラボレーションが発表されアーティスティックなプリントのTシャツ等が発売されました。
同じく2015年日本の有名ラーメン店「博多 一風堂」がフランスのパリに海外一号店「IPPUDO PARIS」をオープン。そのユニフォームの制作をミハラヤスヒロに依頼し、グルメ×ファッションの異色コラボレーションを実現させました。ユニフォームのジャケットとエプロンは、お店の内装の木目と合うベージュを採用。デニムジャケットにシャツレイヤードというミハラらしいデザインを取り入れ、現代のワークウェアのイメージを落とし込みました。人気のメニューの「赤丸」など一風堂にゆかりのある「赤」をキーカラーとし細部に使用、頭に巻くタオルは赤のタイダイ柄に仕上げました。
そして、2016年、EXILE、三代目 J Soul Brothers、のパフォーマーNAOTOが手掛けるブランドSEVEN(セブン)。その「SEASON2」にミハラヤスヒロがコラボレーションしました。NAOTOは高校生時代ミハラヤスヒロのブーツを愛用していたこともあり、ミハラの良さとNAOTOセンスをミックスさせた新しい挑戦を見せました。
近年2016年では、ミハラヤスヒロの新ライン「MYne(マイン)」とメジャーリーグベースボール唯一、公式キャップブランドのNew Era(ニューエラ)がコラボレーションしました。モード、ストリート、スポーツの要素を取り入れたアイテムを展開するマインと相性の良いコラボレーションとなりました。
そしてまた新たなチャレンジとして、2016年、オーストラリア発祥のブランドBILLABONG(ビラボン)とコラボレーションしました。ビラボンは「サーファーによるサーファーのための」をコンセプトに豊富なボードショーツやサーフアイテムに加え、アパレルラインも展開しています。ファーストシーズンとなる今回は「Airborn Troops」をテーマとして掲げ、ミハラのミリタリーの要素と、ヒラボンのサーファーの要素をミックスし落とし込んだコレクションになりました。
この様に様々なジャンルのテーマと異色のコラボレーション政策を行ったミハラヤスヒロは今後、誰もまだ見たことのない「なにか」を生み出し人々を魅了し続けることでしょう。