2012年より発売開始となったモンクレールR(Moncler R)はクリストファー・レイバーン(Christopher Raeburn)がデザインを担当。レイバーンはロンドンのデザイナーで、彼自身のブランドでも展開されているミリタリー調のテイストをモンクレールに取り込みました。
次に、メアリー・カトランズ(Mary Katrantzou)とコラボしたコレクション、モンクレールM(Moncler M)を発表。メアリーはギリシャ出身のデザイナーで、若くからデザインを学んでいました。モンクレールMのコレクションには、彼女が特に力を入れていたプリントデザインの技術が活かされています。モンクレールのイメージを壊さぬよう黒をメインとしながらも、メアリーのグラフィック技術によりコレクションは大変華やかな仕上がりとなったのです。
2015年、モンクレールA(Moncler A)とモンクレールE(Moncler E)が同時に発表されました。モンクレールAはアレクサンドル・マテュッシ(Alexandre Mattiussi)がデザインを担当。彼は、クリスチャンディオール(Christian Dior)からデザイナーとしての経験をスタートさせ、その後マークジェイコブス(Marc Jacobs)などで活躍した実力派のデザイナーでした。モンクレールAはストリートファッションを意識して、大きめのサイズ感でデザインされています。また、初めてデニムジャケットが発表され大変反響を呼びました。
モンクレールEは、アーデム・モラリオグル(Erdem Moralioglu)とのコラボコレクション。アーデムは自身のブランドが非常に注目されている、イギリスで大変期待が高いデザイナーです。モンクレールEはモンクレールのカジュアルなアイテムに、エレガントを融合させた洗練されたデザインに仕上がっています。花モチーフが織られたジャガード素材を使ったものや、スパンコールで花柄を刺繍されたものなど、こだわりが随所に感じられるフェミニンなデザインが特徴です。