モスキーノとは、1983年にフランシスコ・モスキーノがスタートしたイタリアのブランドです。
フランシスコ・モスキーノは、14歳から高級仕立屋のイザベラ・モイランディで働き、
その後、ミラノの芸術アカデミーに入学して美術を学んで卒業しました。
1971年からジャンニ・ヴェルサーチの元で働いたり、イタリアのブランド「カデット」でデザイナーを担当するなどの経験を経て、1983年にムーンシャドウ社を設立し、モスキーノを設立しました。
モスキーノの歩み
設立して間もなく、ミラノで1984SSレディースコレクション、1986SSにメンズコレクションを発表。
その後、カジュアルラインのモスキーノジーンズと香水ライン、セカンドラインのチープ&シックなどを展開していきました。
ミラノに初のショップが1989年にオープンしました。
1994年にフランシスコ・モスキーノが逝去し、ロッセラ・ヤルディーニがデザインチームの中心的役割を果たしブランドを継承していきました。
2007年に「モスキーノジーンズ」からブランド名を「ラブ・モスキーノ」に改名、
2013年から、クリエイティブ・ディレクターにジェレミー・スコットが就任し、
モードにユーモアを取り込んだデザインでブランドのDNAを継承し続けています。
2015年にはモスキーノ・チープ&シックから改名し、「ブティックモスキーノ」となっています。
モスキーノのデザイン
スタート当初から、モスキーノはアートが融合したようなポップで華やかな色使いとデザインが特徴です。
ファッション業界を風刺しているようなシニカルなデザインのアイテムも多数あり、
イタリアブランドの中でも独自の路線を歩んでいました。
モスキーノが登場した80年代は、ネオンカラーや原色が多用され、ロゴを強調したゴージャスなデザインが多く見られた時期である。
その中心的存在となっていたブランドがモスキーノであり、そのアバンギャルドなテイストがこのブランドの特徴です。
クリエイティブ・ディレクターがジェレミー・スコットに変わった2013年からは、さらにユニークでポップなデザインの物が増え人気が上昇しています。
特にパロディシリーズの小物や洋服がとても人気が高く、ジェレミーが手掛ける初のコレクション、2014AWでは、大手ファストフードのパロディは世界的に大きな話題となりました。