ミュベール(MUVEIL)は、2007年秋冬からスタートした日本のブランドです。デザイナーの中山路子は服飾学校を卒業した後、アパレルメーカーに就職します。
2002年に、オールスターのリメイクを始め、富田靖隆とモスライト(MOSSLIGHT)の設立に携わりました。モスライトは、世界にも通用できる東京モードの一角を担っているとして、高い評価を受けます。
その後、ヒロ杉山と出会ったのをきっかけに、アクセサリーやウェアの展開を始めました。そしてこの時、初めての展示会「PAIRLOOK」を発表します。
2006年の春夏シーズンから海外進出を果たしました。その後、海外でのショップ展開が始まることで活躍の場を大きく広げます。しかしながら2007年春夏シーズンをもって、モスライトは解散の道を選びます。2007年の秋冬シーズン、中山路子はミュベールをスタートさせました。
ブランド名は、フランス語でスズラン(muguet)と英語のベール(veil)を組み合わせている造語です。フランスでスズランの花言葉は、人の幸せを願う、で英語のベールは、かげながら人の幸せを願う、という意味です。
ブランド名が示すように、何気ない日常生活のなかからの創造を大切にして、あくまでも身につけるピースを主役にしたスタイルを提案することを目指しています。
2012年秋冬シーズンから、ミュベールワークス(MUVEIL WORK)のラインをスタートさせました。これまでのメインラインのコレクションで発表されていたデニムやミリタリー、スウェットアイテムなどのカジュアルアイテムを独立させたラインとして展開しています。
2012年9月にミュベールは5周年を迎えました。これを機にブランド初のコンセプトショップとなるギャラリーミュベールを東京の南青山にオープンします。また、2014年にはミュベール×グレムリンの期間限定ショップやカフェを渋谷パルコにオープンし、話題となりました。2014年ミュベールはコレクションと連動する形で、グレムリンと積極的なコラボレーションを行ったのです。
2016年のプレフォールコレクションで、これまで独立展開をしてきたミュベールワークスとメインラインの一本化をはかりました。同時にクリエーションラインも始動します。
2016年春より大手芸能プロダクションであるアミューズと、飲食やファッションを手掛けるルールパートナーズが提携している希船工房に所属し、新しい取り組みを始めることになります。これにより、ミュベールが、今後アミューズが展開しているコンサートグッズの製作に関わる可能性が浮上しています。