古着屋での経験
尾花大輔は1974年1月、神奈川県に生まれました。10歳の時に東京ガスのコンペに灰皿を出品し、佳作になるなど手先が器用な少年でした。
幼少期はその手先の器用さを生かしてラジコン制作にも熱を上げていました。世間が渋カジブームに沸いていた16歳の時、町田にあるミリタリーの古着屋に足しげく通い、古着の知識を身につけていきます。
1991年、メンズファッションに興味が合った彼は代々木メンズファッション専門学校に入学しますが4カ月で中退、下北沢のショップでバイヤーとして働き始めました。1993年、古着屋ボイスに転職します。体調不良になった先輩の代理でLAへ初めての買い付けに行きます。買い付けの経験を増やすことで、彼は古着の知識や価値を見る目を養っていくのです。
1995年3月、古着屋ゴーゲッターを立ち上げます。当時彼は、バイヤーとスタッフを兼務、古着と現行の洋服をミックスする新しいスタイルの古着屋を目指していました。
ミスターハリウッドのオープン
2000年12月、設立スタッフとの古着に対する価値観の違いからゴーゲッターを退職、原宿に自らのブランド、ミスターハリウッドをオープンさせます。
ゴーゲッター時代に、ハリウッドで古着の買い付けを行っていたことから、尾花はミスターハリウッドと呼ばれていました。これがブランド名の由来となっています。
エヌハリウッドの誕生
2002年2月、エヌハリウッド(N・HOOLYWOOD)のブランド名にて東京コレクションでデビューを果たします。以来、シーズンごとにコレクションを精力的に発表し、2011年春夏からはニューヨークコレクションにも参加しています。
尾花自身もインスタグラムにてエヌハリウッドの着こなしを投稿したり、メディアに登場する時にはエヌハリウッドの服を着用したりと、自ら広告塔となってブランドのアイテムのコーディネートを披露しています。
ブランドの魅力
古着に現代的要素を盛り込んだ価値観やディテールを加えることで新しい服として再生させる彼の表現力は数多くのブランドやデザイナーから圧倒的支持を集め、コンバースやリーバイス等とのコラボレーションを実現させています。
また、彼はコレクションのたびにテーマを突き詰めて、徹底的にリサーチしていきます。その緻密な世界観も大きな注目の的となっているのです。
小話
彼は無類の温泉好きとして知られており、温泉巡りは趣味というよりもはやライフワークの一環であると公言しています。温泉好きが高じてメンズファッション誌UOMOにて「N.HOOLYWOOD尾花大輔のThe 入浴タイムズ」という連載も持っています。