2019年12月3日、マイアミで行われたディオール(Dior)の2020プレフォールコレクション。このコレクションにおいて、ディオールのメンズアーティスティックディレクターであるキムジョーンズ(Kim Jones)によって、スニーカー界、ラグジュアリーブランド界に大きな衝撃を与える作品が発表されました。それが、ナイキ(NIKE)のジョーダンブランド(JORDAN BRAND)とコラボレーションしたスニーカー、エアジョーダン1 HIGH OG DIOR(AIR JORDAN 1 HIGH OG DIOR)、エアジョーダン1 LOWです。 キムジョーンズ自身、40足以上も保有しているとされるほどのエアジョーダンコレクターとして知られており、1985年の発売以来、常に高い人気を誇ってきたエアジョーダンの35周年の節目に、ナイキにとってもディオールにとっても特別なコラボレーションとなりました。ジョーダンブランドとしても、こういったビッグメゾンとのコラボレーションは初のことであり、このコラボレーションにあたってキムジョーンズは、マイケルジョーダン本人にデザインや製作過程を見てもらうことで、彼自身が満足できるものであることを確かめながら作業を進めたとしています。

販売予約には500万人がエントリー

このコラボレーションで生産されたエアジョーダンは1万3千足。そのうち5千足は、ディオールの上顧客にディオール側から直接オファーをして提供され、残りの8千足が一般販売することになり、そのための特設サイトが2020年6月25日に開設されました。当初このコラボスニーカーの販売は2020年の3月を予定していましたが、新型コロナのパンデミックにより延期となっており、6月になってようやく実現したものです。購入希望のモデルやサイズ、受け取る店舗などを特設サイトで入力してエントリーし、その先着順に販売する形式をとりましたが、日本円にしてローカットモデルは約21万円、ハイカットモデルで約24万円という高額にも関わらず、なんと約500万人がエントリーするという異例の事態となりました。販売数8千足に対して500万人の応募者が殺到したことが、このディオール×エアジョーダンがいかに希少価値の高いスニーカーであるかを示しています。なお、このコラボモデルの日本での販売店舗は、ハウスオブディオールギンザ メンズやディオール表参道 メンズ、ディオール名古屋 メンズ、ディオール心斎橋 メンズの4店舗でした。

エアジョーダンこだわりのディテール

このコラボでリリースされたエアジョーダンは、全てイタリアで製作されており、ハイブランドならではの上品さが発揮された、ホワイトとグレーというシンプルなカラーリングが特徴的です。ナイキのアイコンであるスウォッシュ部分にはディオールの伝統的モチーフ、ディオール オブリーク(DIOR OBLIQUE)があしらわれているほか、美しく透き通るクリアブルーのソールには片足にそれぞれ、エアジョーダンの印象的なウィングロゴと「DIOR」の文字が描かれ、歴史的なコラボであることを感じさせます。そのほか、履き口のタン部分にも「AIR DIOR」の文字が入るなど、どこをとってもスペシャルな一足となっています。

アパレルのカプセルコレクション「AIR DIOR」もリリース

ナイキとディオールの両ブランドは、このスニーカーでのコラボレーションを機に、アパレルまで拡大したカプセルコレクション「AIR DIOR」も発表しました。マイケルジョーダンからヒントを得て、1980年代のアメリカのスポーツウェアをディオールのテーラリングで落とし込んで再構築したものとなっており、スーツやパーカー、シャツ、パンツ、ネクタイ、ペンダントなど幅広いアイテムを展開しています。ホワイトやグレー、ネイビーなど落ち着いた色合いをベースとしているほか、こちらもディオールオブリークが随所に採用されています。 近年、プラダ(PRADA)とアディダス(adidas)や、バルマン(BALMAIN)とプーマ(PUMA)がコラボレーションしているだけでなく、2020年1月にはルイヴィトン(LOUIS VUITTON)がアメリカのプロバスケットリーグ、NBAとの提携を発表しています。今後こういったハイブランドとスポーツブランドの協業など、両テイストの融合がますます加速し、ファッション界の潮流となっていくと見られています。
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