NIKE DUNK とは…
1985年にナイキ(NIKE)のプロモーションの一環として行ったカレッジカラープログラムで誕生したバスケットボールシューズがナイキ ダンク(NIKE DUNK)です。
カレッジカラープログラムは、1983年-1984年シーズンの全米大学体育協会男子バスケットボールトーナメント(NCAA Men’s Basketball Tournament)に出場した名門校とされる大学を対象に各大学のチームカラー落とし込んだバスケットボールシューズを販売しました。
11校を対象に7色のカラーリングで販売されました。当時では、珍しかったブラック、ホワイトをベースにしたバスケットボールシューズではなく、カラーバリエーションが豊富なバスケットボールシューズの登場により、バスケットボールのルールを変更してしまう程の影響をナイキは起こしました。
ナイキ ダンクの登場により、カラーバリエーション豊富なバスケットシューズが誕生する転換期になったナイキの試みでした。
このプロモーションには裏話があり、ナイキの売り上げを上げるためにブラック、ホワイトのデザインで販売するのではなく、カラーバリエーションを増やすことで売り上げの拡大を目論み、現在も注目度が高い全米大学体育協会男子バスケットボールトーナメントに焦点を合わせプロモーションを行ったと語られています。
プロモーションのキャッチフレーズ 貴方の学校に誇りを(BE TRUE YOUR SCHOOL)からも、全米男子大学バスケットボールの注目度がうかがえます。
NIKE DUNKの派生モデルが誕生
2002年にナイキ SB ダンク(NIKE SB DUNK)が誕生します。
今や人気のシーリーズにもなっているナイキ SB ダンクは、スケーター用に作られたモデルで、当時からスケーターがナイキ ダンクを愛用している事から、スケーター用のスニーカーをアップグレードされたモデルです。
従来のダンクに比べるとシュータンの厚さが違い、足の保護が目的でこの様な仕様にデザインされています。
誕生から35年の歳月を経た長いナイキ ダンクの歴史は、現代の爆発的な人気の秘密にも関係しています。
NIKE DUNKの盛り上がり
根強いファンが居る事で知られるダンクは近年、異常なほどの人気を見せています。
理由は、2020年で生誕35周年を迎える事から、ミュージシャンとのコラボやショップとのコラボ、復刻モデルを再販するなど、スニーカー好きが注目する話題をナイキが作り出しているのが要因です。
今年、2月には、ジャパンオブコンセプト(CO.JP)という日本規格のみで発売されたダンクの復刻を皮切りに、スケートブランドのストレンジラブ(StrangeLove)やラッパーのトラヴィス・スコット(Travis Scott)のコラボで、コラボダンクでダンクが注目される一方で、既存のダンクにも注目が集まり今や、大きなムーブメントを引き起こしています。
上記の話題に留まらず、スニーカーヘッズを引き付ける要因はもう一つあります。それは、ファッションです。現代のファッションを代表するストリートファッションと、ダンクの組み合わせはストリートファッションの根幹とも言うべきスタイリングで、スケーターを彷彿させるスタイリングこそが、今やオシャレの定番スタイルとして生まれ変わった背景が影響しています。
ですが、ダンクが注目を集める理由はこれだけではありません。著名人の着用も深く関わっています。トラヴィス・スコットの妻 カイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)が着用したダンクはいずれもリセールスショップで高騰しています。著名人が着用することが引き金となり、リセールスショップに影響し過去のダンクが高騰するという現象が巻き起こっています。
この影響から、次々発売されるコラボダンクには、いわゆる転売屋のターゲットとなり、争奪戦が繰り広げられ2次流通に大きな影響を与えています。