ポールスミス(Paul Smith)は数々の映画に自身の商品を提供するなど、サポートをしています。

「裏切りのサーカス」

2012年に公開された、ゲイリー・オールドマンがベテランスパイを演じた「裏切りのサーカス」という映画では、1970年代のロンドンの姿が描かれました。この撮影時に衣装や街の雰囲気などのサポートをしたのがポールスミスです。彼はイギリスの文化やアートについて豊富な知識を持っており、この映画作りに様々な影響を与えました。 ゲイリー・オールドマンはポールスミスの顧客であり二人は友人関係にあります。そのため、「裏切りのサーカス」にポールスミスが関わるということをとても喜んだといわれています。 映画の監督であるトーマス・アルフレッドソンがポールの講演会に出席した際に、彼の持つ視点に興味を持ち、映画の撮影協力をオファーしました。 初めて映画作りに携わった当時のことを、ポールスミスはあとに、果たして自分が行ったことが正しいことだったのか分からなかったとしながらも、「トーマスが私のプレゼンテーションに満足してくれたことを非常に嬉しく思う」とコメントしています。 映画公開当時、日本にあるポールスミス丸の内店では主演のゲイリー・オールドマン映画中のオフショット姿などを撮影した写真が展示されました。また、ポールスミスは映画の公開を記念して自ら4種類のポスターをデザインし販売、そのポスターの売り上げをガン患者をサポートする団体へと寄付しています。 この「裏切りのサーカス」へのサポート以外にも、映画を始めテレビドラマへも衣装提供などをしており、ポールは有名なハイウッド作品からマイナー作品、時にはカルト作品に至るまで幅広いジャンルに携わりました。

ドキュメンタリー映画

2011年には、ポールスミス自身が主役となり、彼の人物像やスタイルにフォーカスしたドキュメンタリー映画がフランスで製作されています。 このドキュメンタリーでは、彼の一日の様子を追ったシーンなどが収録されており、インタビューではショップ店員をしていた時代や初めてのショーについてなどを話す様子が見られます。 その他にも、自分の店に行き店員やファンとの交流をしたり、車を運転したり、フリーマーケットに顔を出したりと、プライベートな様子も収められました。毎日を楽しむことを大切にしているポールの素顔が見られるドキュメンタリー映画です。
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