フィンガリンとは、デザイナー小林資幸が2008年にスタートした日本のメンズブランドです。
ブランドコンセプトは“RELAX, LIGHT and MODERN”。カジュアルでリラックスしたウェアを展開しています。
デザイナーの小林資幸は、広島県出身。会社員生活を経て、文化服装学院へ入学。
2007年に岡本裕治氏と共にブランド「Cidermouse posse」名義で一年間活動した後、「フィンガリン」を立ち上げました。
原点はパジャマ
フィンガリンは、高級シャツ生地を使ったパジャマを自分で手売りすることからスタートしたブランドになります。
デザイナーの「夢のある仕事がしたい」という思考の末、「それはパジャマではないだろうか?」となったと言います。
元々テーラリングやオーダーメイドに興味があったそうですが、
それよりもむしろ、サイズ感などを気にせず作れて誰もがしっくりハマるパジャマに可能性を見出した、というのがその経緯だそうです。
パジャマに特化して700着ほどを作り上げた後、それを売り歩いて食いつなぐという生活を約1年続け、それが今のフィンガリンのルーツとなっています。
「僕にとってパジャマはお守りのようなもの。今後も新作を作り続けていきたいです」とデザイナーは語っています。
フィンガリンのアイコンアイテム
パジャマを軸に、いくつか特徴的なアイコンアイテムがあります。
「スープを飲むときにシャツが汚れないように」という工夫から生まれたディテールですが、スープの有無に関らず良いアクセントになってお洒落な、スープシャツ。
素材感はフィンガリンらしい柔らかさがありながら、パンクでハードコアなイメージの強いディテールが詰め込まれ、絶妙なバランス感でまとまっている、ボンテージパンツ。
このほかにも、ベレー帽などの小物類も特徴的なアイテムが存在します。
少し変わったテイストで独特のモダンさを持ち合わせたブランド、フィンガリン。
2015SSからルックのモデルに俳優の柄本時生が数シーズン起用されています。