ピエールアルディ(PIERRE HARDY)は1999年にフランスで設立されたシューズブランドです。
設立者でありデザイナーのピエールアルディ(PIERRE HARDY)はフランスのパリの出身で、学生時代には美術の学位を完了する一方でダンスの研究も行い、卒業する際には、profesionnalsダンスカンパニーに参加するという経歴を持っています。
デザイナーとして活躍する以前は、シアタースクールのRueブランシュにて舞台美術を教えたり、バニティフェアイタリアや、ヴォーグオムインターナショナルなど、雑誌のイラストレーターとしても活躍したりするなど、多方面で活躍を見せました。
ラグジュアリーブランドでの経験
1988年、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)のレディースシューズのコレクションデザインをすることにより、彼のデザイナーとしてのキャリアがスタートします。
1998年には、エルメス(HERMES)のメンズ及びレディースのシューズデザイナーに就任しました。1999年春夏コレクションより、自身の名前を冠したブランド、ピエールアルディを設立し、レディースシューズのコレクションを発表します。
2001年、ピエールアルディのメンズコレクションをスタートさせ、同年に、エルメスジュエリーラインでのクリエイティブディレクターに就任、バレンシアガ(BALENCIAGA)のシューズデザインを手がけるなどの活躍を見せました。
2003年、ピエールアルディ初のショップをパリにオープンします。2008年にはギャップ(GAP)とピエールアルディのコラボレーションを発表しました。
それ以外にも、フランスのカジュアルバッグブランド、セイコア(sequoia )のアートディレクターを担当、キツネ(KITSUNE)とのコラボレーションをしたシューズも発表します。
本格的な展開の広がり
2008年春夏コレクションで、ピエールアルディはメタリックテイストのレザーを使用したものや、スイムスーツの素材を使用したものなど、カラフルなアイテムを次々と発表しました。
同シーズン、ギャップとピエールアルディのコラボレーションとして、シューズでのカプセルコレクションを発表、当時人気を呼んだグラディエーターサンダルなどを、1万円前後という価格で発表します。2012年にはシュヴァリエドゥ芸術文化勲章に選ばれました。
2016年、ピエールアルディは日本初の旗艦店を東京の青山にオープンします。グラッフィックでミニマル、モダンといったブランドの美学が吹き込まれた店舗は対比をコンセプトにしてデザインされました。ショップの照明や建材、質感などあらゆるところにそのコンセプトが反映されています。
ピエールアルディのコレクションは、高いヒールのセクシーなシューズ以外にも、ブーツやパンプスなどが高い人気を呼んでいます。