ピガール(PIGALLE)は、2010年にステファン・アシュプール(Stephane Ashpool)がスタートさせたブランドです。
もとは、彼がパリのピガール地区にオープンしたセレクトショップが始まりで、2010年からオリジナルのブランドをスタートさせました。
フランス発のストリートブランド
元々、アメリカのようにストリートブランドがあふれていないフランスでは、オートクチュールのような高級仕立ての服が生まれ、好まれるといった歴史的背景をもっています。
そんなフランスのパリから発信されるピガールのストリートアイテムの数々は、本場アメリカのストリートアイテムとはまた違った面白さを感じさせてくれます。
デザイナーのステファン・アシュプールは、ピガールのデザイナーという顔だけではなく、ピガール・ブティックのオーナー、クリエイティブ集団パンオショコラの主宰としても活躍しており、パリのナイトライフやミュージックシーンを盛り上げ、ビジネスにおいてもたぐいまれなる手腕を発揮し続けています。
そんな彼が発表するピガールのコレクションの数々は、瞬く間にストリートを魅了して様々なカルチャーへ影響を与え続けています。
円山町での旗艦店出店について
2015年8月30日、ピガールは、本国フランスのピガールストア、ピガールバスケットボールストアに続いて世界で三店舗目、アジアでは初めてとなる旗艦店、ピガールトウキョウを東京都渋谷区円山町にオープンさせました。
ステファンは2006年に初来日して以来、大のジャパンフリークとなり、度々日本を訪れています。
彼が円山町に出店する決め手になったのが、クラブや多国籍レストランなどが隣接し、様々な看板やネオンライトが連なっている円山町のもつ独特の雰囲気です。
円山町は建築や文化、歴史など様々なインスピレーションが生まれる町だと語り、またその雰囲気は、彼が生まれ育ったピガール地区によく似ているのだ、とも語ります。
彼は、そんな円山町をピガール地区のようにピガールを通して、新しくファッションエリアとして大いに盛り上げていこうと考えているのです。
2016年秋冬コレクション
2016-2017秋冬コレクションでは、テーマをエロスとし、繊細で大胆なクリエイティビティをアピールし、さらにショーで発表されたアイテムを、ショーの翌日からピガールトウキョウで店頭販売します。この試みは世界でも初めてであり、彼がビジネス面で果敢に攻める姿勢を周囲にアピールしました。
ピガールのファッションは、人をポジティブにし、その気持ちを誰かとシェアできるようなポエティックなテーマを基盤としており、そこから生み出されるアイテムは、ファブリックからプロダクトに至るまで全てフランス製を心がけています。中でも、フランス生産の手刺繍は、ピガールというブランドを表現する代表作です。