ピガール(PIGALLE)がパリのピガールストア、ピガールバスケットボールストアに続いて3店舗目に選んだのは、東京、渋谷でした。
2013年7月に、表参道のGYREにゲリラストア、PIGALLE GUERILLA BOXを期間限定でオープンしたのを皮切りとし、翌年9月にはユナイテッドアローズ&サンズ、ドーバーストリートマーケットギンザにて、ショップインショップをオープンし、日本での活動の範囲を徐々に広げていきました。
そして、2015年8月30日、ついに東京渋谷の円山町にPIGALLE TOKYO をオープンさせます。これはアジアで初めてとなるピガールの旗艦店となりました。
大の日本好き
クリエイティブディレクターのステファン・アシュプール(Stephane Ashpool)は、2006年に日本を訪れて以来、ジャパンフリークとなり、PIGALLE TOKYO をオープンさせるまでに、すでに30回以上日本を訪れていたほどです。ステファンは、この旗艦店をオープンさせるにあたり、地元の町内会にも加盟しました。
円山町を選んだ理由
ステファンが旗艦店をオープンさせる場所に円山町を選んだのは、地元のピガール地区によく似ていたから、というのが一番の理由です。
多国籍料理店やラブホテル、クラブなどが密集し、ネオンライトがまたたく円山町は、建築、歴史、文化といった様々なインスプレーションが生まれる街で、その空気は生まれ故郷によく似てとても居心地がいいのだ、と彼は語ります。
旗艦店の雰囲気
ステファンの父であり、アーティストでもあるジョン・アシュプールが手掛けた店の中は、お香の香りや音楽で満たされています。
スチールやウッド、そして床にはラグが敷かれており、まるでおしゃれな友人のアパートメントを訪れたかのような落ち着いた雰囲気になっています。
店内にはピガールのコレクションラインをはじめとして、ブランドの象徴となっているボックスロゴのTシャツにキャップ、パリのストリートバスケをテーマにしたナイキ(NIKE)とのコラボレーションアイテムまで、フルラインナップが揃えられています。また、ウィメンズ向けにアクセサリーなども取り揃えられた豪華な品ぞろえです。
地元のコミュニティを大切にして、その地域が発展するために力を注ぎたいと考えているステファンは、ピガール地区でもそうしているように、円山町をファッションで盛り上げていきたいと考えています。
彼の仕事へのモチベーションは決してお金ではなく、共感の輪が徐々に広がっていくことです。ピガールが円山町で愛されるブランドへと成長すること、それがステファンが円山町に旗艦店をオープンさせた目的でもあります。