プラダと聞くと真っ先に黒のナイロン地に逆三角のプレートがついたバックパックを思い浮かべるという人が多いかもしれません。
バッグだけではなく、洋服のコレクションもありますし、シューズやアクセサリー、香水も展開しています。プラダの製品は、老若男女問わずに愛用者が多く、品ぞろえやデザインが豊富で、機能的なのが特徴です。
ポコノ
プラダの製品には、ブランドが帰り咲くきっかけとなった「ポコノ」と呼ばれる工業用ナイロン生地を使用した物があります。このポコノは高級感がありながらも、カジュアルで軽く、使いやすいバッグに仕上がっています。
また防水性も非常に優れている機能的な素材です。プラダ製品には、キャンバス地などの素材も使用していますが、やはり定評がある人気の製品と言えば、ナイロン素材製の商品です。
プラダのロゴ入り三角のプレート付きのナイロンバッグ、これがプラダの定番として広く知られるようになりました。
サフィアーノ
近年では、服装に合わせやすいシンプルさに定評がある、「サフィアーノ」が人気を得ています。その中でも、色の種類が豊富でA4サイズの荷物も十分に入るトートバッグは、通勤使いにも普段使いにもできるとあって、多くの女性から支持されています。
高級感溢れる牛革は、女性らしさを演出する光沢感があり、カバンの中央には「PRADA」と描かれたレザーのメタルトライアングルロゴ。その輝きはさりげなくプラダの存在感を示し、牛革との絶妙なバランスでエレガントさを醸し出しています。
特徴的な店舗展開
様々なコレクションを展開するマルチファッションブランドではありますが、プラダのブランドとしての特徴というのは店舗展開にも表れています。
プラダというとエピセンターという名前で知られる巨大なフラッグショップが有名です。どの店舗もアートのような建築物で、ランドマークとして存在感を放っています。
2001年にニューヨークにオープンして以降、2003年には東京・青山に、そして2004年にはロサンゼルスにオープンしています。
このエピセンターというのは、単なるショップという単方向へのコミュニケーションだけではなく、公共、文化活動が融合された顧客とのリレーションを築くための実験的なスペースです。
ここでは会議をしたり、映画を見たり、イベントホールでくつろぐといったことまで出来ます。ショッピングするだけではなく空間にいる時間を楽しむような場所にしています。
これは非常に実験的な試みですが、プラダというブランドを構築するため、そして顧客との新しいコミュニケーションの手段を確立するために、大きく寄与しているといえるでしょう。
プラダのブランドイメージの構築における行動は、実にオリジナルでユニークです。それは独自の店舗展開や、広告戦略、そしてヨットレースへの参戦など多岐にわたります。知名度を上げるため、さらにはブランドイメージを向上させるために色々と趣向を凝らした結果、現在のプラダが創り出されているのです。