15AWでのデビュー
プラダ「インサイドバッグ」は、2015AWコレクションで発表されました。バッグの中にバッグが入っているような遊び心のあるデザインながら、上品なパステルカラーでシンプルな使いやすいデザインが一際注目を浴びました。
インサイドバッグは、外側のジップを締めれば、ベーシックなバッグとして使用できます。外側のジップを開けて、内側をチラ見せさせればまた違った雰囲気を味わえます。
ミウッチャ・プラダのユニークなセンスが光るこのバッグは、2015AWのコレクションに登場するや否やトレンドセッターたちの話題をさらい、瞬く間に旬なバッグの仲間入りをしました。
素材は柔らかいカーフレザー、パイソンレザーや高級感のあるオーストリッチなど様々な素材で展開されました。色の組み合わせは、内側と外側のバッグの色が同系色の物もあれば、全く違うコントラストカラーの物まで、様々なコンビネーションで個性豊かな魅力的なラインナップでした。
ユニークなプロモーション
インサイドバッグはプロモーションもユニークで、大変話題となります。バッグの魅力が秘められた、ジェームス・リマ監督による、シュールで幻想的なショートムービー「Prada Inside Me」をプラダの公式ウェブサイトから公開しました。
全部で6つのエピソードからなるこのショートムービーは、ハンドドローイングとモーションキャプチャーを融合させた魅力的な「プラダ インサイドバッグ」の描写から始まります。そのファスナーを開けると広がるのは、思いもよらない幻想的な世界を表現しています。
「Prada Inside Me」は既知と未知、自然と人工という平行する現実に誘う物語です。
第1編の「The Swimmer」は、そびえ立つ近代都市が水没した様子が描かれ、海底に作られた新たな都市で、女性が魚やサンゴの間を悠々と泳ぐ様をフィーチャーしています。
以降、第2編「A Kind of Light」、第3編「A Space Between」、第4編「A Curious Stranger」、第5編「On the Beach」、第6編「The Dreamer」と魅力的なストーリーが続きます。
監督を務めたジェームス・リマは、これまでにプラダのみならず、ルイ・ヴィトンやヴェルサーチなどのラグジュアリーブランドのブランドのキャンペーンを多く手掛けてきました。
ジェームス・リマは、インサイドバッグについて、「誰しも意識的に、また無意識のうちに、内なる部分に2人の人間が存在しています。まるで初めての物事を見るかのように、突如無限の可能性を感じる経験をする瞬間があります。それは別の自分を感じる、また両方の自分を同時に感じる、ひらめきの瞬間です。インサイドバッグはこの二面性を美しく、自然で、確信的に表現しています。」とコメントしています。
インサイドバッグは、これまでにない刺激的なコンセプトを実現したバッグながら、使い勝手の良いデザインで2015AWを代表するアイコンバッグになりました。プラダは、これからもまだ創造されてないことを提案して、私たちを楽しませてくれることでしょう。