映画俳優に愛されているサングラスといえば、『レイバン』(RayBan)。銀幕のヒーローやヒロインが付けている多くは、レイバンです。
様々な映画で使用されることで、アメリカのライフスタイルの象徴となり、現在までのカルチャーに、大きなインパクトを残しています。
「ティファニーで朝食を」
1961年「ティファニーで朝食を」で主演した、ホリー役のオードリー・ヘップバーン(Audrey Hepburn)が朝食を食べているシーンなどで、『ウェイファーラー』(Wayfarer)を付けています。
ジバンシー(Givenchy)がデザインした、リトル・ブラックドレスと共に、ホリーの自由奔放に生きる様を象徴したアイテムです。
「ブルースブラザーズ」
1980年「ブルース・ブラザース」では、主演のジョン・ベルーシ(John Adam Belushi)やダン・エイクロイド(Dan Aykroyd)が、ウェイファーラーを着用しています。
映画の表紙でも二人はウェイファーラーをかけて写っています。映画や音楽ファンから自由と個性のシンボルとして確立しました。
「トップガン」
1986年「トップガン」は、アメリカ海軍のエリートパイロット養成学校が舞台の航空アクション映画で、世界的にヒット。主演のトム・クルーズ(Tom Cruise)が、『アビエイター』(Aviator)を付けていたことから、アンビエイターの知名度が上がりました。
「マルコムX」
1992年「マルコムX」では、黒人解放運動家マルコムXの一生が語られ、主演のデンゼル・ワシントン(Denzel Washington)が『クラブマスター』(CLUBMASTER)を着用し、知性の象徴と反体制への精神のアイテムとなった。
その後、「レザボア・ドックス」ではティム・ロス(Tim Roth)が劇中にかけています。
「メン・イン・ブラック」
1997年「メン・イン・ブラック」では、K役のトミー・リー・ジョン(Tommy Lee Jones)と、J役のウィル・スミス(Willard Carroll ""Will"" Smith, Jr)が、『プレデター2』(PREDATOR2)を劇中でかけています。
KとJといえば、黒のスーツに黒のサングラスがお決まりのスタイル。プレデター2は反射を抑え、レイバンの刻印も無くしていたため、着用サングラスがどのブランドなのか劇中だけでは把握できません。
しかし、ウィル・スミスが歌う主題歌の中に“レイバン“という歌詞があったため、レイバンだと認識され、瞬くうちに、プレデター2が人気となりました。
レイバンは1937年に創設以降、50年代頃から世の中を席巻しています。「ティファニーで朝食を」で使われたウェイファーラーの誕生で、レイバンはファッションのアイテムとして新境地を切り開きました、その後、「トップガン」で強調される、耐久性や遮光性など機能面を兼ね備えたレイバンは更なる人気を博します。
レイバンのデザインや機能は色褪せること無く、ハリウッド俳優や海外セレブの不動のサングラスブランドとなっています。