リーボック(Reebok)は、イギリス発祥のスポーツシューズブランドです。
1895年、イングランド中部のボルトンのボルトン プリムローズ ハリヤーズに所属していた陸上選手ジョセフ・ウィリアム・フォスター(Joseph William Foster)が、より速く走るために思いついたフォスター・デラックス・スパイクを制作したことをきっかけに、リーボックの前身であるJ・W・フォスター社を設立しました。
フォスターが制作した世界初のスパイクシューズは、地元のランナーの間で評判となり、彼のもとに靴の制作依頼が次々と舞い込んできたため、本格的な事業としてスポーツシューズ製造を行うことを決断します。
この靴はランニングパンプスと名付けられ、少しずつイギリスのアスリートの間で知られることとなり、パリオリンピックにてフォスター社の靴を履いた、ハロルド・エイブラハムスとエリック・リデルが金メダルを獲得したことで、一気に知名度が上がります。
展開を広げていくリーボック
1958年、ジョセフの孫のジョセフとジェフリーの二人が会社名をリーボック(Reebok)に変更します。Reebokとはサバンナに生息する足の速い動物のガゼルのことで、スポーツ選手に最高のパフォーマンスを発揮させることのできるぴったりな名前でした。
この頃になるとリーボックは、ランニング以外のサッカーなどにも進出して、総合スポーツシューズメーカーとしても知られるようになります。
1979年、リーボックはアメリカへ進出します。アウトドア用品を取り扱うディーラーのポール・ファイヤマンがリーボックに興味を示し、アメリカの販売権を獲得し、マーケット展開をスタートしました。彼との出会いによって、世界最大のマーケットで飛躍できるきっかけとなります。
アメリカでの大ヒット
1982年、全米でエアロビクスシューズのフリースタイルが発売され、大ヒットしました。足を包みこみ、快適な履き心地があるシューズは、エアロビクスをする人だけでなく、会社員の通勤用シューズとしても人気を博します。
また、ランニングシューズに快適な履き心地を体感できるガーメントレザーを採用し、オンでもオフでも発揮できるアウトソールを組み合わせることで、ランニングやカジュアルにも使えるようになりました。
80年代はスポーツシューズ部門で売り上げ全米No1を達成するまでになりました。
また、映画「エイリアン2」に出演していたシガニー・ウィーバーが演じるエレン・リプリーが履いていたシューズを市販化したり、バスケットシューズのザ・ポンプが発売し、クロストレーニングやエアロビクス、テニスなどバスケットボールカテゴリー以外にも搭載したりと、続々と新たな製品を発表します。