2020年に起きた変革
2020年、高級腕時計業界に変革が起こりました。
ロレックス(ROLEX)やチューダー(TUDOR)、パテックフィリップ(PATEK PHILIPPE)、シャネル(CHANEL)、ショパール(Chopard)が、世界最大の時計見本市場であるバーゼル・ワールド(BASEL WORLD)から脱退を発表しました。
これを受けてLVMH モヘ ヘモシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)の傘下であるタグ・ホイヤー(TAG HEUER)やウブロ(HUBLOT)、ゼニス(ZENITH)もバーゼル・ワールド2021への不参加を発表しました。同じく傘下であるブルガリ(BVLGARI)は既に2020年2月にバーゼル・ワールドから脱退を表明しています。
2021年は世界最大の時計見本市場だったバーゼル・ワールドに変わりウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ(Watches & Wonders Geneva)が新たな時計見本市場の場へとなりました。
ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブに参加するブランドは、バーゼル・ワールドを脱退したブランドはもちろん、LVMHグループ、カルティエ(Cartier)を擁するリシュモン(RICHEMONT)グループが参加しました。デジタル展示会となった今回は、注目のブランドから新作が発表されました。
ロレックスから4種類の新作
今回発表されたのが人気モデルを含む4種類の新作が発表されました。
発表されたモデルには新モデルやフルモデルチェンジを加えたモデルがラインナップしたことで大きな話題を呼びました。
新作① エクスプローラーⅠ
ステンレス製でシンプルに時間を知るためのツールとして発売されたエクスプローラーⅠ(ExplorerⅠ)。その名の通り、「探検家」の腕時計です。カレンダーを搭載していないモデルでロレックスが目指す堅牢性を追求したモデルです。
そんなエクスプローラーⅠはケースを39mmから36mmへサイズ変更。初代モデルと同様のサイズへと戻りました。2020年に発表されたロレックスが開発したキャリバー3230を搭載。気温の変化に強い耐久性に加え、パワーリザーブを約70時間対応になっています。
新作は、18ctゴールドとオイルスタースチールのコンビネーションのイエローロレゾールモデルとオイルスチール製の2種類が発表されました。前者が114万2900円で後者が67万6500円です。
新作② エクスプローラーⅡ
エクスプローラーⅠの上位互換であるエクスプローラーⅡ。エクスプローラーⅠになかったカレンダーやベゼルを搭載。エクスプローラーⅠの面影を感じさせないデザインであらゆるシーンで活躍できるモデルです。
そんなエクスプローラーⅡは2021年で生誕50周年を迎えるモデル。大きなデザイン変更はないものの、当時の面影を残した特別モデルへと進化しています。6時位置の中央にコロネットマークが加え、機能面ではGMTマスターⅡなどに使用されているキャリバー3285を搭載し、パワーリザーブも約48時間から約70時間対応へと変わりました。
新作③ コスモグラフ デイトナ
ロレックスを代表するスポーツウォッチであるコスモグラフ デイトナ(Cosmograph Daytona)。ベゼルにタキメーターを施し、クロノグラフやリューズを加えたスポーツマンに向けたモデルです。
そんなコスモグラフ デイトナから文字盤にメテオライトが採用されたモデルが発表されました。隕石の一部から採取したストーンをデザインしたコスモグラム デイトナは新たな高みへと進化を遂げたモデルです。以前にもメテオライトがデザインされたモデルは販売されたものの、今作は3種類のカラーバリエーションで発売されます。
18ctホワイトゴールドを360万6900円、18ctイエローゴールドを433万9500円、18ctエバーローズゴールドを462万7700円で販売。
新作④ デイトジャスト36
2019年に誕生したデイトジャスト36(Datejust36)。ロレックスのドレスラインとして誕生したモデルは、デイトジャスト36で7世代目。36mmというケースのサイズ感が老若男女問わず愛され続けているモデルです。
ドレスラインとして発売された面影を中実に再現したパームモチーフやジュエリーパターンを施したモデルを発表しました。ベゼルをドームでデザインすることで品のある上品なシルエットを表現。機能面では、キャリバー3235を搭載し、パワーリザーブを約70時間対応しています。
今後は、世界最大の時計見本市場がウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブへ移り変わり、今後も注目を集めるモデルが発表されます。