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紳士淑女がこぞって買い求めるサルバトーレフェラガモ（Salvatore Ferragamo）は、その気品漂うデザインと商品の使い心地の良さ、特に靴の履き心地の良さに定評のあるイタリア発祥のブランドです。そのフェラガモの代表的なモチーフとして、ガンチーニ（Gancini）とヴァラ（Vara）が挙げられます。
ガンチーニ（Gancini）
まずガンチーニは留め金という意味である、イタリア語のgancinoに由来しています。小さな留め金（フック）という意味をもつアイコンです。
1969年トップハンドルのハンドバッグのクロージャー（留め金具）として初めて世に出てきた後、そのデザイン性の高さから、今日まで多くの人々に愛されています。
80年代以降はニットや靴にも、ガンチーニのモチーフが使われるようになり、フェラガモの顔として広く認識されるようになりました。
誕生当初から留め具としての役割は変わらず、財布の小銭入れや、アイウェアのリムとテンプルの間、カバンのハンドルと本体のつなぎ目箇所に使用されています。
また、ハンドルそのものがガンチーニのモチーフデザインになっているバッグが登場するなど、常に進化をし続けているアイコンと言えるでしょう。
ヴァラ（Vara）
サルバトーレフェラガモを代表するリボンモチーフのアイコンが、ヴァラです。このアイコンと同名のローヒールパンプスが、ブランド創設者であるサルバトーレフェラガモの長女、フィアンマのデザインにより1978年に誕生しました。
このサルバトーレフェラガモを代表するパンプスを飾るモチーフとして、ヴァラはこの世に誕生します。グログランリボンと、上品な輝きを放つゴールドのメタルプレートを組み合わせたモチーフで、メタルプレートの中央には「Ferragamo」の刻印が入っています。
現在ではハイヒールやバッグ、携帯ストラップにもこのアイコンが添えられるようになりました。ヴァラの基本的なデザインが変わることはありませんが、グログランリボンの色は、ヴァラが添えられるアイテムの色によって変幻自在に変わります。
そのため、ヴァラがそのアイテムの中で浮くことはなく、上品でいながらも可愛らしい印象に仕上がります。
また、ヴァラが主役となるアイテムとして挙げられるのは、カチューシャやバレッタといったヘッドアクセサリーです。カチューシャについたヴァラのグログランリボンは、中央ではなくややサイド寄りについています。
そのため、つけた女性の横顔をよりエレガントに見せてくれます。ヴァラは、大人の女性からのラブコールが止まない上品なリボンモチーフと言えるでしょう。
