ブランドの始まり
サルトル(SARTORE)とは、美しいジョッキーブーツとして世界中の人を魅了しているブランドのひとつです。
サルトルの歴史は、1930年代に、南フランスニースの北にあるブレイユ・シュル・ロワイヤという街にある靴屋兼修理屋を営むお店からはじまります。
この店で育ったポール・サルトル(Paul SARTORE)は、妻となったマルセル・サルトル(Marcelle SARTORE)と共に靴工場を作り独自のコレクションを作りはじめます。
靴工場の職人が作る、丁寧で質の高い靴づくりが評判となり、そのコレクションはその後も順調に成功を収めます。
夫婦だけでなくその娘達であるカトリーヌ(Catherine)とフランソワーズ(Françoise)も靴づくりに参加することとなり、ファミリーネームであるサルトルの名前をとりブランドが誕生しました。
愛されるサルトルの靴
サルトルと言えば、代表作としてジョッキーブーツがあげられますが、上質な素材を使って作られたウエスタンブーツやエスニックテイストの靴など、様々なコレクションが発表されています。
どれも自由で柔軟なデザインのものが多く、そのすべてが世界中のファンを魅了して大人気ブランドへと成長を遂げました。
丁寧な職人技
人気のひとつとしてあげられるのは、丁寧な靴づくりです。
父のポールによって引き継がれている伝統的な革の染色技法や、職人による丁寧な手作業の靴づくりの技術は、品質向上を目指し常に高められています。革の質にも拘っており、オーストリッチやクロコダイルなど最上級のものが選ばれて作られています。
娘のカトリーヌがディレクションを手掛けている、クラッシックでありながら遊び心を随所に取り入れられたデザインも人気のひとつとしてあげられます。
フォルムにも拘りをもっており、履く人の足が綺麗に見える完璧で美しいシルエットになっているのです。しっかりとした上質な革がまっすぐで美しいシルエットをキープします。
1990年代の終わりまで南フランスの工場で靴の生産が行われていましたが、生産工程のすべてがイタリアへと移りました。世界一の技術を誇る工場がイタリアへ移ります。
2000年代には、新しいコレクションを発表したり、フランス・パリの路面店をオープンしたりするなどさらなる飛躍を遂げます。
流行に左右されることのないサルトルの靴は、履けば履くほど自分の体に馴染んでくる永遠の定番ブーツとして人気を博しています。
スカート・パンツなどどんなファッションでも上品に仕上げることのできるブーツとしても人気です。
伝統を引き継ぎながらも、常に革新をし続ける靴づくりは30年以上経った今でも人々の足元を華やかに演出しています。