2015AW
2015-16AWコレクションでは写真家・森栄喜を迎え、デザイナー松井征心と縁のある人々をポートレートに納めていくというものでした。モデルには俳優の千葉雄大や窪塚俊介、ストレイテナーのホリエアツシが参加しています。
ザ・ウールマーク・カンパニー(The Woolmark Company)主催「インターナショナル・ウールマーク・プライズ(International Woolmark Prize、IWP)」のアジア地区大会メンズウェア部門で優勝した松井氏がウールと真摯に向き合い続け、素材の新たな可能性を引き出したワードローブを提案しました。
リラックス感のあるシルエットのアウター、ファーやレザーを組み合わせてストリートからモードスタイルへと昇華させたフード付きコートなどカジュアルさと気品を兼ね備えたスタイルをウールで表現しました。
2016SS
2016SSコレクションではネイビーやカーキ、モスグリーンといったミリタリーを思わせる配色に、軽やかな刺繍を加え、奥深い世界観を持つワードローブを展開しました。ミリタリーの象徴的カラーであるカモフラ柄のアイテムを所々に取り入れ、ワイルドさも随所に感じさせるシセらしいスタイリングを提案しました。
2016AW
2016AWコレクションでは松井氏が自身の若かりし頃、ファッションに熱狂していた想いに立ち返って情熱を傾けたブランドにオマージュを捧げたアイテムや、素材や加工にこだわったリアル・モードウェアを提案しました。
テーラードのジャケットやコート、レザーライダースなどスタンダードなアイテムを軸としながら、ユニークなアイテムを差し込む。
松井氏自身が、様々なインスピレーションを得て、背中部分が大胆に開いたデザインのカーディガンや、半袖シャツと黒ベストが一体化した斬新なウェアが披露されました。松井氏が以前から真摯に向き合っているウール素材をメインに、空気感のあるボリューミーなシルエットやレイヤードアイテムがモード感を漂わせる内容となっています。
2017AW
2017-18AWコレクションのテーマはヒーロー2。世界的歌手として名高いエミネムをヒーロー像に2013-14AWシーズンに発表されたコレクションのテーマはヒーローであり、イギリスのエレクトロポップバンド「カイト(KYTE)」やニューエラ(New Era)、ポーター(PORTER)とのコラボレーションアイテムが発表されたシーズンでした。
今回はそんな過去のコレクションの続編という形をとり、新たなヒーロー像に掲げられたのは「アメリカン・ヒストリーX」。今季デザイナーの松井征心の心を揺るがしたのは、アイスランドのポストロックバンド「シガー・ロス(Sigur Rós)」です。
彼らがよく鳥モチーフのウェアを切ることにインスパイアされて出来上がったのは赤い鳥の刺繍があしらわれたシャツや、大きな翼を広げる鳥がデザインされたインパクトのあるトップス。
さらに、コートの襟元にアクセントとして鳥のピンバッチも採用されています。シセの人気アイテムである「水染」のレザージャケットシリーズからは新作が登場。柔らかい風合いが特徴です。
カジュアルながらもモードな雰囲気を忘れずどこか上品さで演出するシセの提案に今後も注目です。