ブランドの始まり
シセ(sise)は2007年、松井征心(Seishin Matsui)と廣川貴理らによって設立された日本のメンズファッションブランドです。
松井征心と廣川貴理は文化服装学院出身で同校の同級生。アパレルメーカーに勤務した後に独立します。ブランドスタート以来、展示会ベースでコレクションを発表していましたが、2010−11秋冬シーズンに東京の六本木ヒルズで東京コレクションに参加し、ランウェイ形式でコレクションデビューをしました。
シセの魅力
コンセプトである『少年性』を軸にしたブランドは「innocent」×「insanity」=「Sise」 というテーマを掲げ、空気感や雰囲気といった目に見えない感覚をまとうことをコンセプトにコレクションを展開しています。
マニッシュとフェミニンの融合から生まれるモードを体現した、デイリーなリアルクローズを提案し、繊細さ、透明感、ユニセックスという言葉をインスピレーションさせる独自のスタイルを表現した、しなやかな体のラインを美しくみせるパターンワークやカッティングが特徴です。
シルエットとバランスによるデザインで、デイリーに着られることを意識していますが、シンプルでないシンプルを作ることをコレクションの課題としています。
名を広めたきっかけ
シセの名前を世界的にしたものが、ザ・ウールマーク・カンパニーが主催するデザインコンテスト「インターナショナル・ウールマーク・プライズ 2014/15 / IWP(International Woolmark Prize 2014/15)」です。
アジア大会において、新設のメンズ部門での優勝を成し遂げました。この大会のカプセルコレクション制作には、それぞれのアイテムがメリノウール80%以上であること、という条件が含まれています。
さらに、繊維の混率や品質など ザ・ウールマーク・カンパニーの基準をクリアしなくてはなりません。新しいテクニックを駆使するのもさることながら、生地の選択も重要なポイントとなります。
シセはメルトン・メリノウール素材を使ってレイヤードの多次元的なコレクションを創り出し、フォレストグリーンのテーパードパンツとレイヤードジャケット2枚の組み合わせを発表。見事栄冠を手にし、世界大会出場を決めました。
シセセイシン(SISESEISHIN)
2016年AWシーズン、ウィメンズブランド「シセセイシン(SISESEISHIN)」をスタート。すでに「SISE」を愛用している女性だけでなく、初めて袖を通す人のワードローブにもとけこむような「それぞれの生活の中にある」モードを提案するなど、今後の展開にも目が離せない注目のブランドです。