ソーイ(soe)は日本で誕生したファッションブランドです。
創業者の伊藤壮一郎は、1977年東京に生まれました。彼は高校を卒業した後、三年間のロンドン留学を経て、1998年に帰国し、青山学院大学へ入学します。その時に彼は叔父であるミュージシャンの高橋幸宏のツテで山本耀司と出会い、在学中から服作りをはじめ、2001年秋冬シーズンより、ファッションブランド・ソーイをスタートさせました。
2004年秋冬から、東京コレクションデビューを果たします。ブランド名であるソーイは「創意(創りだすという意識)、装意(装うという意識)」を意味しています。ブランドのコンセプトは、「ストリートとモードの中間にあるリアルクローズ」です。
2005年9月、中目黒にソーイ初の旗艦路面店がオープンしました。このお店は一軒家を改装したモダンな雰囲気を持つお店で、二階がアトリエになっています。
2008年にはショップを、目黒区青葉台に移転しました。こちらは白を基調としている開放的な空間が非常に特徴的なショップです。
2008年秋冬からは、シャツのラインであるソーイシャツ(soe shirts)をスタートさせました。
2013年には旗艦店であるソーイトーキョー(soeTOKYO)が、セレクトショップエム・アイ・ユー(M.I.U)へと名称変更し、リニューアルオープンしました。オープンの際、ファセッタズム(FACETASM)のデザイナーである落合宏理の名前を冠してあるプライベートブランド、ヒロミチオチアイも加わることになります。2015-2016秋冬からは、パリメンズコレクションに出展しました。
2016年秋冬シーズンには、初めて女性のためのワードロープを提案し、ソーイウーマン(soeWOMEN)というブランドをデビューさせました。
ブランドコンセプトは、「今まで見てきた街角や映画にたたずむ女性の、何気ない日常着の記憶の断片から、ソーイウーマンは生まれています。凛としたたたずまいであること、シックであること。ソーイが提案する、女性のためのワードロープで」です。
ニューバランス、コンバースといった誰もが身につけているアイテムに抵抗をもっている伊藤壮一郎は、自分自身のことを、ひねくれていると表現し、それを体現するかのような少し屈折している東京らしいデザインを生み出し続けています。
ひとつのジャンルに特定されることのないアイテムの数々は、ストリートな印象を与えながらもドレスアイテムのような一面も見せてくれる、絶妙のバランスで評判になりました。整っているアイテムをカジュアルダウンする仕掛けや提案がたくさん用意されており、その遊び心が人々のオシャレ心に火をつけるブランドです。