ドイツ出身のファッションデザイナーである、ステファンシュナイダー(STEPHAN SCHNEIDER)が自身の名前を付けた、ファッションのブランドです。
ドイツのデュースブルクに誕生したステファンシュナイダーは、科学者である父と、美容師である母をもち、油絵が多く飾られた、芸術に親しめる家で育ちました。
ある年のコレクションには、幼いころから親しんだ油絵を参考にし、カラーに深みのあるデザインのアイテムを発表したこともあるほどです。兄もまた科学者で、姉は医者という家庭で育ったステファンシュナイダーは、高校時代にロンドンへ留学します。
1990年には、ベルギーにある、芸術やファッションに関して学べる名門学校として知られる、アントワープ王立美術アカデミーに入学しました。
きっかけとなった卒業コレクション
その後、1994年に首席という素晴らしい成績で卒業し、その際に製作した卒業コレクションが高く評価されます。この卒業コレクションがきっかけで、パリで行われるファッションウィークに出展するという幸運をつかみました。その際、世界中のバイヤーから注文を受け、彼の名前はファッション業界で知られていくことになります。
1996年には、旗艦店である店舗をベルギーのアントワープにオープンさせました。
人気の加速
彼が手掛けるアイテムには、ユニークなスパイスも加えられており、手で裁断するという手造りにもこだわっています。
深みのあるカラーを多く使い、どこか優しさが感じられるアイテムが特徴です。2001年からは、パリコレクションにも参加し、魅力的なアイテムを数多く発表しています。1999年に、日本にも進出して注目が集まりました。
2002年には、多くの人々が集まる街、東京の原宿に路面店をオープンさせましたが、2005年にクローズしています。
現在のステファンシュナイダー
これまでの活躍が評価され、2007年になると、イギリスの有名ブランドである、ヴィヴィアンウエストウッド(Vivienne Westwood)の後継者として、招かれました。
ドイツにあるベルリン芸術大学の、ファッション専攻科の教授にも就任し、デザイナーとしての活躍の幅を広げていきます。メンズとレディースのアイテムを扱っており、現在でも多くの人々から支持されているブランドです。