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トムブラウンの代表的なアイテムの1つとして“オックスフォードシャツ”があります。
オックスフォードシャツとは
そもそもオックスフォードシャツとは、“ポロカラーシャツ”の事で、ブルックスブラザーズ社が1896年に発表しました。ポロカラーという名前が示す通り、英国の上流階級がたしなむスポーツ“ポロ”が起源になっています。
プレーヤーが馬に乗り、スティックで球をゴールに入れ合うポロでは、馬上で風を受けて、襟がはためいて邪魔になるのを防ぐ為に、襟をボタンで留めてあります。
当時の社長だったジョン・E・ブルックス氏が英国でポロ競技を観戦した折に、選手達が着ていたシャツを見て製品化を思いついた事で始まりました。
100年以上もの永きにわたり親しまれているアメリカのアイコン的なシャツです。レギュラーシャツに比べてカジュアルな用途で着られる事が多く、トムブラウンのシャツのほとんどの襟型に使用されています。
トムブラウン流のスタイル
またフォーマルなタキシードシャツにも使用されています。本来は衿のボタンを留めて着用するものですが、トムブラウンでは“あえてボタンを外して着用するスタイル”を提案しています。
「ボタンダウンは、ボタンを留めるために作られているけど、ルールに反することをするのはとても素敵なことだ。」と本人が語っている様に、幼い頃からブルックスブラザーズのネイビーブレザーを着て育ち、基本を知り尽くしたトムブラウンならではの“はずし”の美学があります。
トムブラウンのシャツはブルックスブラザーズのそれがベースとなっていますが、シルエットはそれと比べるとかなりシェイプが聞いており、モダンな印象を与えます。
衿のロールはブルックス製よりもやや低く、すっきりとしています。タックインして着用する事を前提にしていることから着丈は長めに取られています。
衿腰が高く、カッチリとした印象を与え、ジャケットとの相性は抜群に良くなる様に計算されて作られています。
また、バックスタイルにも特徴があります。アメリカのボタンダウンはセンターのボックスプリーツが主流ですが、トムブラウンのそれではサイドプリーツを採用しています。
高めの位置でシェイプされているパターンの為、逆三角形の独特なシルエットが生まれ、とても男性的な形が特徴です。
また、裾のペーパータグもトムブラウンのアイコン的ディテールで、もともとは手書きでシーズンやディーラーネーム、素材などを記すために使われていましたが、現在ではプリントになっています。
“元来シャツはアンダーウェア”というルーツを忠実に守り、タックインした時に素肌にピッタリと着用するのが基本となっています。“Made in USA”というのも重要なポイントで、脇縫い目のシングルニードルステッチを採用している数少ない工場で生産されています。
