ティファニー発のドキュメンタリー映画でもある「ティファニー ニューヨーク5番街の秘密」を監督したマシュー・ミーレ(Matthew Miele)は、今回ティファニーに関する映画を撮影しようと思ったきっかけについて話しています。
2013年に公開された「ニューヨーク・バーグドルフ魔法のデパート」の撮影を2年間に渡り行っていた時に、ちょうど通りの角にあるティファニーのビルがいつも見えていたことで、マシュー・ミーレはティファニーに関心を持ち始めます。ティファニーの歴史については簡単に知る程度でした。
ティファニーとポップカルチャーについての関係性について特に強い興味がわいたと語り、この映画が実現することとなりました。撮影には、ティファニーの承諾を得てからというもの、100件以上もの取材を中国や、ロシア、イギリスなど世界中で行います。
そのようないきさつがあり、2年もの月日がかかりました。この作品のきっかけでもある、ティファニーがポップカルチャーに与えた影響として、監督が特に興味を抱いたのが、スティーブ。ジョブズとの関係性です。
ティファニーとスティーブ・ジョブズの関係は今まで語られたことがありませんでした。ミニマルで美しいフォルムで世界中に広まった、iPhone やiMacといわれる作品は彼の代表作です。それらが、ティファニー創業者、チャールズ・ルイス・ティファニー(Charls Luis Tiffany)、そしてその息子のルイス・コンフォート・ティファニーの感性が関係していることに驚きを覚えます。
また、ティファニーと聞くと、女性のためのブランドといったイメージを持たれることが多いと思います。しかし、実はスポーツの分野においての功績も忘れてはなりません。ティファニーには、数多くのエピソードがあり、魅力をさらに掻き立てられます。ウィンドウディスプレイは今では世界中どこでも見かける光景となりましたが、その元祖がニューヨークの街の一角にあるティファニーの窓から始まっています。